白ばら日記

今年のSBP（ソーシャルビジネスプラットフォーム）では、３チームが発表しました。

・昨年度のSBPのポスターセッションで中高生向け映画試写会の企画を出し、映画監督や配給会社にご協力をいただき、夢を実現した生徒（その後、学業の傍ら、映画評論のライターとしても活躍しています）

・情報の授業で行っている社会課題の解決提案の代表者（席を譲ってほしい人と譲りたい人を結びつけるIOTキーホルダーの提案）

・起業体験で発表したことを継続実施しているクラス

この、三つ目のクラスのSBPまでの活動を担任の佐藤から報告します。この後も活動が発展しており、歯科医療関係者の新聞などにも取り上げられています。

高校１年（４年Ｂクラス）では、起業体験プログラムで学習した『歯周病』のことからより深く学習したいと考え、日本の医療問題について学習しています。

現在、日本の医療費はどんどん増加傾向にあり４０兆円を超えています。そこに注目した４Ｂの生徒達の想いはとどまることなく、文化祭でけでは社会貢献に繋がらないと考え
現在の日本の医療制度を学習し、多くの専門家のご意見をお借りしながら学習に励んでいます。

11月11日（金）放課後、４年Ｂクラスに保健事業の専門家、医師で株式会社ミナケア代表取締役社長の『山本雄士』様及び、歯科医師の『奈良夏樹』様をお呼びして日本の保険制度や保健事業についてご講義いただきました。
山本様からは、国民健康保険をはじめ、日本の保険制度についてわかりやすく説明いただき、さらには糖尿病などの成人病の治療や予防についても説明いただきました。
奈良様からは歯周病予防や歯の治療に関するお話しをいただきました。
生徒達の学ぶ姿勢は、積極的で難しい内容で終始笑顔がありました。山本様からは専門的な内容をわかりやすく説明していただき、積極的に学習できました。
感謝申し上げます。

生徒達の感想をいくつか紹介します。
・現在の医療が良くなっていても、医療のサービスを受ける側が自分の体を自覚していなくては日本の患者の数は減らないというお話 がとても感動しました。今後のクラスの活動に今回のお話をたくさん活かしていきたいと思いました。（Ｉさん）
・難しい内容のお話を、こんなに楽しく聞けたのは初めてです。糖尿病や歯周病の話はとても身近で、真剣に考えることができまし た。私も、聞き手を惹き込ませられる話し方ができるようになりたいです。素晴らしい経験をさせていただき本当にありがとうござ いました。これからは見えてきた目標に向かってみんな頑張っていきたいです。（Ｏさん）
・まずとにかく本当にすごいなと思いました。難しい内容にもかかわらずすごく面白くて聴き入ってしまいました。医療費削減にため には保険に関する知識が必要になることを初めて知り、改めて知識を増やして行きたいなと思うことができました。またプレゼンに おいてのコツなどとても勉強になりました。初めて知ることばかりでとても刺激になりました。（Ｓさん）
・今日お話を聞いてすごくいい経験になりました。医療費削減についての意識が漠然としていましたが、今回の話でなんとなくですが どのようなところでどのように医療費削減するべきか理由も含めてわかったような気がしました。難しい話なのに私たちにもわかる ような説明の仕方をしていてそれを見るだけでもとても勉強になりました。
（Ｔさん）

担任としては本当に４Ｂの生徒達が『日本の医療制度を変わる日がくる』かもしれないと期待しています。

11月26日に行われるソーシャルビジネスプラットフォーム（ＳＢＰ）では日本の医療費を削減するために、新たな保険事業を提案します。
そして、そのことを日本中に広げる活動も行います。

まずは11月22日（火）に参議院議員の『山田　宏』様を訪問し、現在取り組んでいる医療費削減の政策を学習をしてきます。
今後、内容次第では多くの議員さんの前でプレゼンテーションする機会もいただけるようです。
さらには、ミナケア山本様の紹介で『厚生労働省、経済産業省の官僚、保険事業の専門家及び医師の方が多くあつまるシンポジウム』でも子供たちの提案をプレゼンテーションすることも決定しています。

校内で学習したことをきっかけにより深く学習し、実社会の専門家の前で広める活動ができるという貴重な経験をすることができています。今後も進展がありましたらご報告申し上げます。