プロジェクト・マネジメント特別講座①
校外授業のレポートが集まってくる間に、今日はシリーズで行なっている特別講座をご紹介します。
本校では、行事やクラブ、総合学習において、「チームで何かを創りあげる」という機会をなるべく多く設けるようにしています。
将来、人と共に仕事のできる、人の幸せが自分の幸せになるような人に育ってほしいからです。
社会に出ると、他部署から集まったチームで一つの目的に向かって仕事をすることがあります。そんなときも、ビジョンを共有し、協力し、一人ひとりの力が最大限に活きるようなチーム作りに貢献できるようにと今回の講座を開講しました。
ご指導いただいているPP&M Forumは製薬会社を中心に50社をこえる企業の方が集う、プロジェクト・マネジメントを学び合う組織だそうです。
製薬会社は患者さんの為に1日でも早く新薬をという使命がある一方、研究開発においては企業秘密が多いので、せめて、マネジメントの部分では互いに知恵を共有していこうという目的で発足したそうです。
以前にも生徒向けの講座、3年生の企業コラボに向け、大人チーム向けの講座を行なっていただいたこともあり、今回も、将来ある生徒のためにとボランティアでご指導くださっています。
皆さん別々の会社の方なのに、常に率直に意見を交換し、授業をよりよくしていこうという前向きな姿勢が一貫していらっしゃるので、本校もこうあらねばと私自身、勉強になります。
生徒達がプロジェクト・マネジメントの基礎を学び、在学中、部活や行事に活かし、その経験が大人なったとき社会に還元されていけばうれしいです。
担当の江頭からご紹介します。
5月14日(土)に第1回「すぐ使えるプロジェクト・マネジメント実践講座」が実施されました。高校1年生・2年生合わせて19名が参加。
今回は、以下の点について学ぶことができました。
①プロジェクトとは何か
②プロジェクトを成功させるために
a 目標を共有することが最も大切であること
b 相手の「話を聞く」ことが目標共有の下地になること
c 協力して欲しい人に目標を共有してもらうために必要な7つの質問
誰もが自分なりに課題意識を持って参加してくれたので、活気あるとてもよい講座になったと講師の先生方も喜んでいました。また、話合いやワークシート記入の様子を見ていて、「就職の面接試験に訪れる大学生にも負けないほどの力がある」とのお褒めの言葉もいただきました。
生徒の感想をご紹介します。
・ 申し込むときも「マネジメントって何だろう・・・?」という疑問を抱いていて、難しい内容だったら話のレベルについていけるかと不安でしたが、講師の先生方はとても分かりやすく「プロジェクト」とは何かを1から教えてくださって面白かったです。今回、次回・・・の講座を生かしてこれからの自分と学校、仕事のためになれると思いました。次回も楽しみです。
・ 私は今回、自分が置かれている「副部長」と「(文化祭のクラスでの)会計」の二つの立場に何か役に立つのではないかと思ってこの講座に参加しました。プロジェクト、私の中での部活と文化祭を成功させるにはどうすればいいのか、少し分かってきました。今後学ぶことも全て活用して行きたいと思います。すごく楽しい講座で、多くのことを学べました。本当に参加してよかったです。
・ 部活などを「プロジェクト」ととらえたことはなかったので新鮮でした。人に話を聞いてもらう、また自分が人の話を聞くというのは相手の考えがわかるだけでなく、自分の意見や目標を整理することができると思いました。7つの質問では目標について自分がどのくらい具体的なことを考えているのかがわかり、これからどうしていくべきかもはっきり分かりました。文化祭のクラスの社長にも薦めました。すごく楽しい講座だと思います。