インタビューの授業
28歳で社会出活躍するために必要な力、いえ、社会生活そのものに必要な力の一つに「コミュニケーション力」があります。
コミュニケーション力の中でたぶん最も大切なのが、「聴く力」でしょう。
中1の国語演習では「インタビューの理論と実践」という授業をやっています。
これが自家製テキスト。(基礎スキル、演習用の文章、説明会で流している卒業生インタビューのテープ起こしも取り上げられています)
学んだ後、実際にインタビューを行ないます。
私が校長に就任したとき、「校長就任記者会見」というのが企画され、実験台(?)にされたことがありますが、まあ生徒達のよく調べてあること、突っ込むこと!
いきなり琴線に触れるようなことを質問されて思わず涙ぐんでしまいました。
それまで受けたインタビューの中で、「自分の生徒」という思いを差し引いても、最も真剣で最も心に響き、自分の中から引き出されるものがありました。
さて、こういう学習の成果が活きているなと感じたものがこれ。
今日まで青山円形劇場で上演されている舞台のパンフレットです。
2年生の生徒が文化祭のクラス発表の一環で行なった主演女優とプロデューサーへのインタビューをまるごと1ページ載せていただきました。
このインタビューには私も同席しましたが、事前によく調べて、自分たちなりの視点で質問しているなと感じました。
同じ時期に他の会社にインタビューに行った3年生の様子も見ていましたが、質問内容が深くて、相手の方が
「いつも聞かれることかと思ったら、一歩つっこんだ質問だったので、ちょっとまじめに、普段は答えていないことを答えますね」
とおっしゃっていました。まさに「質問力」です。
社会を見据えた授業があり、授業で学んだことを実践し定着させていく。生徒達はその繰り返しで28歳の未来に活きる力をつけています。
企業コラボなど、一目でそうと分かる取り組みだけでなく、こうした授業や行事、日々の学校生活の中に28プロジェクトの精神が息づいています。
(最近は、「あれ?こんなところにも」と私が後から気づくことも多くなって、う~む、嬉しいような・・・。)