2009/11/10 火曜日

競技で勝つための戦略?

カテゴリー: その他,授業・学習・進学 — 漆 @ 16:20:57

昨日の話の「スポーツ競技で勝つための戦略」をどう受験に応用したかが気になる、という人がいたのでお伝えします。(以前、朝礼でも話しましたが)

一言で言えば、
「情報収集とその整理」で、
ポイントは「整理」の方だそうです。

多くの人は情報収集はするけれど、それに振り回されてしまう。

片っ端からやろうとして時間切れになったり、何からやっていいか分からなくて手がつかなかったり。

時間のない自分は、集めた情報を徹底的に分析し、優先順位を明確にし、最も効率よく学ぶ方法を考え、一気に集中してやった。

とのこと。

う~ん。耳が痛い。
私、受験のときは不安になると新しい問題集を買っては安心していたっけ。(結局、ほとんど初めの方だけやって終わり)

そこで思い出したのが、高校時代に出会った英単語のカセット。
入試で必要な語彙が頻出順に3巻に分かれているんですが、

1巻目で試験に必要な単語の70%がカバーされ、2巻目で90%がカバーされ、3巻目で95%がカバーされるとありました。(30年前の記憶なので、数字は定かではありませんが、ざっくりこんな感じでした)

これ、やる順番を間違えると大変なことになりますよね。同じ労力で70%対5%ですから。

「優先順位の上位2割の問題が解決すれば全体の8割が解決される」という話がありますが、これも、そういう類なのかもしれません。

もちろん、大学受験の場合、高校までに学習する内容はその後の人生の基礎になりますから、隅から隅まで定着させて臨むのが最も望ましいことは言うまでもありません。

でも、試験には期日があり、そこまでの間、思いがけず苦手科目に時間をとられる等々、計画通り進まない可能性もあります。

いずれにしても、限られた時間を有効に使うための「情報の整理力」これを身につけておくことは、情報量の増え続ける時代を生きる生徒達の世代には必要なことでもあるでしょう。