留学生の日本語発表会
留学生の日本語発表会の様子を国際交流部の岡田からレポートします。
去る15日(土)放課後、本校に来ている留学生6名による「日本語発表会」が行われました。 何度か紹介されていますが、本校ではミッションにある「世界をこころに」に基づいて留学生の受け入れを行っており、在校生に生きた国際交流の場を提供しています。
毎年4月と9月に受け入れをスタートしているので、常に来日したての生徒と半年以上経って日本語もすっかり上達した生徒が混在します。しかし今回のメンバーに限っては全員が9月に来たばかりという状況で、「今までのようにうまくいくかしら?」と正直なところ少し心配をしていました。
また当日の朝、予期しない出来事もありました。タイからの留学生ピーチさんが泣きながら日本語指導教員のところにやってきて「今日、タイでは王女の葬式があり、国民は悲しみに暮れている。今日のスピーチの前に黙とうをしたいし、聞いている皆さんにも黙とうをして欲しい。」と伝えてきたのです。調べたところ、今年の1月に亡くなった国王のお姉さまの火葬が行われるということでした(今年1月、というのが今月1日の間違いではないか何度も調べました)。結局、本人が最初に断りを入れて事情を説明し、黙とうの時間をとったのですがそれを説明するときも彼女は涙がこみ上げてきていたのです。
父母のように国民に慕われている国王、敬虔に仏教を信じる国民、とタイについて聞いてはいましたが目の当たりにして我々もそれを実感しました。と、話がそれたようですが留学生を受け入れているとこうした文化の違いなどに触れる機会は本当に多く、在校生はもとより教員にとっても学びの機会は多いのです。
発表会は、留学生の母国に関するクイズ、ベルギーと日本の食文化比較などについてまとめた発表、校歌や歌の披露、と盛りだくさんかつ温かい雰囲気に包まれたものでした。心配された日本語も、来日からまだ2か月程度とは思えないほどで立派に発表をやりとげました。 発表会後は、お世話になっているホストファミリーへの感謝と交流の場として屋形船に乗って一緒にお弁当を頂きました。留学生も爽やかな風を浴びながら、緊張が解けてほっとした表情を見せ、とても楽しかったようです。 現在の留学生6名:左からミリヤム、マリー(共にドイツ)、クララ、アマンダ(共にスウェーデン)、ピーチ(タイ)ジェニファー(ベルギー) ベルギーと日本の食文化を比較しているジェニファーさん