社会科特別講座 人道援助①
社会科特別講座で、国内外の紛争地帯・被災地で人道援助を行っているNGO、JENの事務局長、木山啓子さんに来ていただきました。木山さんは日経ウーマンオブザイヤーの大賞も受賞していて、生徒のロールモデルになっていただきたいような素敵な方です。
生徒に写真を見せながら具体的に被災地の状況や人々の思いなどお話しくださいました。
木山さんのお話は静かに淡々と進んでいくのですが、実体験に基づくことだからこその力強さが感じられて、生徒の目は釘付けでした。終わってからも質問が途切れず、真剣に聞いていたことが伝わってきました。
「援助をしていて、自分がすることより教えられることの方が多い。自分はこの仕事をして本当に幸せなので、みんなにもそれを伝えたい」
「自分がこんなことのできる人だとは思っていなかったが、目の前の事を心を込めてやっているうちにここまで来ていた。すごい人でなくてもできる。明日の自分は今日作る。まずやること」
「絶望した人が立ち上がれる唯一の方法は、その人が人の役に立つ喜びを見いだしたとき」
一つ一つの言葉が心に残りました。
控え室まで追いかけて来た子もいました。
「被災したミャンマーの人にとって竹の家とコンクリートの家どちらがいいのかどうしても結論が出ませんでした。もっともっと考えて、議論したいです」
「私もサポーターになりたいので、どうやって問い合わせたらいいですか」
部屋を出るとき、「尊敬しています」と涙ぐんでいました。
木山さんも「みなさんから元気をもらいました」と言ってくださいました。
続きは明日。
明日、木曜のNBオンラインにコラムが載ります。http://business.nikkeibp.co.jp/article/skillup/20081112/177010/