社会科特別講座 4回目
将来の起業にそなえた特別講座のつづきです。
この日は、オブザーバーでザ・リッツ・カールトン・ホテル・カンパニーの日本支社支社長、高野さんと、ベストセラー『鏡の法則』著者の野口嘉則さんがお越しくださいました。生徒の発表にもコメントをいただきました。 (写真:手前が野口さん、奥がコメント中の高野さん) |
以下、担当の藤澤からのご紹介です。
経営コンサルティングの和仁先生をお迎えし、社会科の特別講座「高校生と学ぶ『日本一ビジネスで使える』お金の授業」の第4回目が11月4日に行われました。
今回の授業テーマは、「会社をつくろう!1シート ビジネスプラン」。
生徒たちは、前回学んだ会社の収支構造をもとに、1枚のシートにビジネスプラン書き上げてくることが宿題でした。
各自が自由に選んだ飲食店や美容院などの、客単価・客数・人件費・初期投資を何年で回収するか等を実際にお店に行って、観察・予測し、収支構造を表にまとめます。そして、この事業の検討課題を考えるという内容です。
その宿題を班ごとに全員発表をして、班の代表者が全体で発表しました。
発表の一例です。
あるデパートの地下の喫茶店のビジネスプランでは、客単価は、朝500円、昼800円、夜800円、客数1日150人、人件費は正社員2人、パート4人と設定し、初期投資は5000万円と予測していました。
検討課題としては「メニューが少ないので、ドリンク商品を若い人から高齢者までの幅広い年齢層に対応するように増やすこと。また、地下の食品売り場に隣接しているので、もう少し値段を下げることで、買い物後の客数が増えるのではないか」など非常に具体的でした。
オブザーバーの方々も生徒たちの観察力の鋭さに驚かれていました。特にお店側は、消費者に何を必要とされているかを感じとり、それを表現して、実現することが求められています。その点で生徒の「感じる力」は素晴らしい、と褒めていただきました。
生徒の感想の一部です。
・みんなの宿題の発表が楽しかった。
・自分の行ったビジネスプランとは違う業種のものについて、色々な意見がきけて、よかったです。
・オブザーバーの方から自分のプレゼンに意見をもらえ、具体的なアイディアが浮かんだ。
次回の授業では、また別の1シートビジネスプランが宿題になっています。
授業の後、生徒達はオブザーバーのお二人にも質問していました。
私が高野さんとお話ししていたら、「先生もお知り合いなんですか?」と聞かれ、「もともと、和仁さんは高野さんのご紹介なのよ」と答えると、その子が、
「そうなんですか!こういうのを縁って言うんですね。ご紹介ありがとうございました。」と高野さんにお礼をいい、その後、私にぺこりと頭を下げて、「先生もありがとうございました」と言うので、うれしくなってしまいました。
私が仕事で頑張れるのは生徒のお陰。日々、この子達の笑顔や成長に出会えるからなんだなぁとあらためて感じました。