食育のお話②(医学的見地から)
水曜日、3年生は食育シリーズの講演を、医学博士 富島隆裕先生(医療法人社団MEDIAGE 理事長)にしていただきました。テーマは「食育を学んで、美しくなろう!」です。
「皮膚は身体の中を映し出す鏡」なので、食べ物が心と身体の健康に繋がり、それが美しさの土台になるという内容のお話です。(これなら生徒も興味津々ですね。)
始まってまもなく会場に入るといつもよりざわついています。眉間にシワをよせつつ、見渡すと、寝ている子は一人もいません。(私語と居眠りの率は通常、比例するんですが・・・)ん??と思って耳をすませると、先生が淡々とお話しなさる内容にショックを隠せずいちいち反応しているようです。
こんな感じです。
◆皮脂はバリアとして必要なので、あぶらとり紙を使いすぎると、よけいに皮脂が分泌されます→え~、使ってた
◆ビタミンCだけとってもダメです。効力を持続させたり、相乗効果をもたらす食べ合わせが必要です。→サプリ食べてた!
◆洗顔は一生懸命こすりすぎると30代になってシミが出やすくなります→洗顔ブラシ、どうしたらいいの~
◆恋をすると美しくなるというのは迷信ではなく、医学的な根拠があります→へ~~!目まんまる
(幸せだと女性ホルモンの分泌もよくなるからという理由。きれいなお肌を医学的に考えると、ストレスが少ないことも大切。そのために笑顔でいること、そのために幸せな気持ちでいること、そのために自分のいいところや人のいいところを見つける習慣をつけることが大切だそうです。)
◆今の年齢で、体温が35度以下の人は気をつけてください。老化しやすくなります。→えええ~
(基礎代謝が低い可能性があり、むくみにつながるそうです。ミネラルやビタミンを効果的に取って食で体質を変えていくというお話に繋がります。)
◆無表情だと30代でたるみがきます→顔が一斉にピクッ!
(笑顔を絶やさないことで表情筋が鍛えられるそうです)
ちなみに「今○○していると、○○していないと30代の頃・・・」というフレーズには、教員からため息。
一斉にシーンとしたのは次。
「正しいダイエットについてお話しします」
摂取カロリーのコントロールだけはダメ。栄養素に配慮した食べ合わせや、ホルモン分泌に配慮し食事時間などが大切。例えば、成長ホルモンは就寝時に分泌されるからタンパク質は夕食に取るといいが、脂肪分の多い肉の場合は、ビタミンB2を含む食黄色野菜やオイルと一緒に。急激な血糖値の上昇は肥満に繋がるので、炭水化物は食物繊維やビタミンB群ととる等々。みんなすごい勢いでメモ。先生が時々、「みなさん、ここは書かないでいいから」と苦笑。(私も必死にメモ。文系なので、聞き間違えてたらごめんなさい。お母さん、詳しくはお子さんに聞いてくださいね。)
「28プロジェクト」は28歳の未来から逆算して中高生の今、すべきことを見つけるプロジェクトです。成長期の今、「食育」を学ぶことでよりよい食習慣を身につけ、未来の健康な身体を作っていく。まさに28プロジェクトですね。(私も今日のお話、中3で聞きたかった。)
おまけ。ある子の質問
セルライトのつく仕組みと食生活との関係を聞いた後、
「セルライトってついたらどうやって取るんですか?」
「専門家でないと大変とりにくいので、つけないようにしてください」
「市販の○○(セルライトを取るという製品)って効くんでしょうか?」
「・・・ほとんど効かないと思います」(え~、買っちゃった~と、どよめく。なんで買ったの?母の日のプレゼント?)