2008/1/23 水曜日

合唱祭

カテゴリー: 行事 — 漆 @ 10:31:31

608.jpg今日は五反田のゆうぽうとを会場にして合唱祭を行いました。雪の中、応援にお越しくださいました保護者、卒業生のみなさん、ありがとうございました。

最後の挨拶でも言ったのですが、合唱祭は私の「弱い」行事です。いつもは元気すぎるくらい明るく物怖じしない本校の生徒達が、一人残らず神妙な顔をしてステージの上で一生懸命歌っている様子を見ると、どのクラスの発表にも目頭が熱くなってしまいます。
(おかげで今、学校へ戻ってこれを書きながらまぶたがピクピクしています)

この日を迎えるまで、生徒達の中には様々なドラマがあります。練習開始時にはクラス全員が同じ熱意で取り組めるわけでなく、その温度差を埋めるためクラス責任は苦労します。休みの日の練習に出てくれるよう一人ひとり電話をかけまくったり・・・。泣きながら話し合うという場面にも遭遇します。それが、当日には心を合わせて一つのハーモニーを作り上げることができるまでになるのです。

リーダー、伴奏者、指揮者、ソロ、ソリ(重唱)を引き受けた生徒達には独特の緊張があったことでしょう。

歌の前に述べるコメントも内輪受けにならないようよく練られていました。子供達が歌詞の意味を解釈し、それをいかに客席に届けようとしているかが伝わってきます。

会をスムーズに進行するため、実行委員は3ヶ月前から準備を重ねます。(委員長が公約した教員合唱と留学生合唱も実現しました)

これが最後の合唱祭になる5年生は、さすがに引き込まれるような合唱でした。朝練と早朝講習が重なったり、放課後はクラブもあり、全員がそろって練習するのは本当に大変だったでしょう。

上級生の合唱に引き込まれ、下級生も年々上達していく、そうしてバトンタッチされ、この合唱祭は27回目を迎えました。生徒達には、今日があるのは会ったことのない卒業生達から27年間、この情熱がとぎれることなく伝わってきたおかげであることを知っていてもらいたいです。

こうして「目に見えない大切なもの」を伝え続けることができるのも私学のよさだなぁと、終了後の生徒の涙を見てあらためて感じました。

(写真:ステージ上で歌っているかっこいい写真にしようと思ったのですが、それは他でも見られるかと。これがあまりにも面白かったので。開始前に音楽の教員の指示で発声練習です。これは、たしか髪の毛を引っ張って音を出す方向のイメージトレーニングをしているところだったと思います。みんな真剣そのもの!)