2007/1/4 木曜日

教科イチ押し⑦日本UNHCR協会

カテゴリー: 28プロジェクト:社会 — 漆 @ 11:03:00

228.jpg社会科の中井のコメントです。

中学2年生17名と中学3年生2名の19名で訪問しました。
UNHCRとは、国連難民高等弁務官事務所のことで、かつて緒方貞子さんが高等弁務官として活躍したことは有名です。
最初にUNHCRの活動や難民問題についてのビデオを見て講義をうけ、UNHCRの難民救済の現場で活動した経験のある女性への質問タイムとなりました。

印象に残ったのは、「将来、国際援助の仕事をしたいと思ったら、中学生のうちにどんなことをしておいたらいいですか」という中2の生徒による質問に対する答えです。

◆強靱な体力 
なんでも食べられて、少しぐらいでは倒れたり、病気になったりしない丈夫な体。難民キャンプで、自分たちだけ日本にいるのと同じ食生活なんてできません。緒方貞子さんもとても丈夫な体の持ち主だそうです。

◆英語力 
どこの国に行っても、英語と現地語の通訳はいるので、現地語ができなくても英語ができれば通じます。

◆コミュニケーション能力 全く違う環境に生まれ育った難民たちと最初から理解し合えるわけがないのです。こちらが良かれと思ってやったことが、相手に理解されないというのも、当たり前。

◆専門性 医者や看護師のような専門職が浮かびますが、難民キャンプは人が生活する町や村のようなものなので、さまざまな専門の人が必要になるそうです。例えば飲み水を確保するために水質検査をする専門家や、自動車技師など…。

難民問題は自分には関係ないと、私たちが無意識のうちに思っているということに気づかされ、改めて自分たちに出来ることは何かと考えさせられた、有意義な時間となりました。

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