協和発酵の特別講座
先週の土曜、協和発酵株式会社にご協力頂き、中2対象に微生物についての特別講座を行いました。
19人の生徒に8人の研究者の方がついてくださり、贅沢な講座でした。
名刺交換をしていて、「薬学博士」「農学博士」と博士の方が大勢いらして驚きました!説明をしてくださった方は微生物の研究では世界的な権威だそうです。
微生物についてのレクチャーの後、いよいよ観察です。年末に各自にシャーレに入った培地が2つずつ渡されていて「そこに何でもいいから入れて(または接触させて)封筒に入れてくる」というのが宿題でした。
封筒を開けると・・・うわ~っという悲鳴が!
中に、髪の毛、納豆、ミカンの皮、お金、犬の手、先生のハンカチ(?)など様々なものが入って(または接触させて)いて、それぞれに色とりどりの何かが繁殖しているのです。
(除菌ティッシュを入れた子がいて、それにはさすがに何も生えていませんでした。まともな製品だったのでしょう)
「先生~、私の髪の毛、お金より繁殖してる(泣)」など様々な声が上がりました。
その後、顕微鏡で椎茸、甘酒、ヨーグルト、鰹節等の微生物を観察しました。
私も興味津々でのぞかせてもらいましたが、乳酸菌飲料の中で何か動いています。「乳酸菌が動いてるんですね?」と聞くと「それは動くタイプのものではないので、もし動いてたりしらまずいです。何か違うものを見てるんですよ」と言われてしまいました。
子供達は、微生物が地球環境のバランスを維持してくれていること、食べ物や薬(ブドウ糖+青カビ→ペニシリンとか)を作り出してくれていることなどを知り、バイオの世界へ興味を深めていました。
(中に、真っ黒に繁殖したカビを見たとたん、「かわいい~」と叫んで写真を撮っていた子がいました。こういう子が将来、研究者になるのかも・・・)