2016年2月20日

⑮教科イチ押し【早稲田大学戸山キャンパス(文学部)】

Filed under: 卒業生,社会 — 漆 @ 12:35 PM

今日は来年度の入学予定者の保護者説明会がありました。多くの学校の中から本校をお選びいただき、縁あって品川ファミリーになられるご家族をお迎えします。今年からは保護者の方のみお越しいただく会にしたので、新入生に会える入学式が楽しみです。

教科イチ押しの続きです。本校と高大連携を行っている早稲田大学にお世話になりました。担当の小野瀬より報告いたします。

毎年国語科の特別講座(1学年)でお世話になっております早稲田大学文学学術院教授の中島国彦先生に、今回は早稲田大学校舎内でご講義いただけることになりました。2学期に学習した夏目漱石の「坊っちゃん」を題材に小説の読み方や面白さについてお話ししていただくだけでなく、大学院生の方には漱石山房までご案内頂き、様々な秘話をうかがうことができました。

講義では、『小説は何をどのように書いてもいいというところから成り立っている、だからこう読まなくてはいけないという法はなく、どのように読んでもいい』というお話しに引きつけられました。更に、先生の中学時代の心がワクワクした小説のお話や小説を読むときの楽しみ方の一例を聞くと、生徒たちは、もう一度「坊っちゃん」を読みたくなったようです。

また、漱石の直筆原稿コピーを使用し、文字や表現の特徴だけでなく、楽しい読み方(小説の中に「坊っちゃん」は何回出てくるかなど。)を教えて頂くと、より一層漱石作品に興味を持ったようでした。

〈生徒の感想の一部ご紹介〉

・漱石ゆかりの地を散策したことで、地元の方たちの漱石に対する尊敬の気持ちがとても伝わりました。

・漱石公園での猫塚では漱石のやさしさを感じた。

・夏目漱石のゆかりの場所があんなに残っているとは思わなかった。個人的にもっと調べてみたいと思っていたので満足している。

・漱石の生家が名家だったことに驚いた。特に酒屋と泥棒の逸話は面白かった。

・漱石の直筆の原稿用紙が興味深かった。「か」に変体仮名使用が多かった。

講義1 講義2
道草庵1 道草庵2

*来週の土曜は卒業生のための就職情報交換会(品女流就活セミナー)です。品女で培った自分軸を確認して就職活動に備えるイベントです。私の話、OGのパネルディスカッション、お父さんの会メンバーによる相談会の三部構成です。HPの卒業生ページから申し込めます。