2020年1月18日

始業式・表彰・続けること

Filed under: 卒業生,行事 — 漆 @ 10:22 AM

冬の寒さも本格的になってきました。今日は雪が降るかもとの予報。昨日から中学入試の願書提出が始まっていますが、寒い中親御さんの愛情を感じます。

毎朝、玄関で挨拶をしてても足下が冷えてきます。

そんな中、生徒達は、合唱祭の練習で、7時開門に合わせてやってきます。行事に燃える品女生。

始業式の様子です。
 南校舎が間もなく完成するので、生徒達に私から報告しました。

2月29日の午後、卒業生が参加できる西棟お別れ会を計画しています。

この学校が創立されたのは、94年前。女子には男子と同じような教育は必要ないというのが常識の時代に、ゼロから始めるというのは、本当に勇気のいることだったと思います。そして、「守成は難し」という言葉があるように、始めたことを続けるとことも大変なことです。
あるとき、何百年も続く陶芸の家元を訪ねました。そこで、歴代の家元の作品を見ながら、後を継ぐ方が言った言葉が忘れられません。
「才能にあふれた素晴らしい作品より、才能のない家元の子供の作ったような作品を見ると涙が出る。そして、物資のない戦争の時代の貧弱な作品を見るときも。」
理由を尋ねると、
「才能がないことは本人が一番自覚していたはず。それでも逃げずによく続けてくれた。食べ物に不自由するとき、生活の役に立たないと後ろ指さされる時代によく続けてくれたと」
私達の学校も、困難な時代を乗り越えて灯火を守ってくれた方々がいて、今に続いています。校舎の全面改築という創立以来の事業のときに、縁あってここに集う品川ファミリーのみなさんには、不自由もあると思いますが、力を合わせ、次世代へとバトンを渡してほしいと思います。

*表彰がありました。
◎チェンバーオーケストラ部
〈第26回全国高等学校選抜オーケストラフェスタ〉

◎吹奏楽部
〈第43回東京都高等学校アンサンブルコンテスト〉

銀賞 品川女子学院クラリネット四重奏