2014/3/11 火曜日

⑭教科イチ押し(海苔のふるさと館)・食育

カテゴリー: 28プロジェクト:社会,授業・学習・進学 — 漆 @ 17:24:01

震災から三年が経ちました。夫の実家がある福島に戻る度、首都圏との温度差を感じます。今朝も、福島から送られてきた野菜で朝食を作りながら、正しい情報を共有することで思いを共有し続けて行くことが大切だとあらためて感じました。

私も自分のできることでつながっていこうと行動しています。その一つとして、参加を決めたのが、東北風土マラソンという復興支援イベントです。本校でも活動を応援しているジャストギビングの主催です。様々な応援の形がありますので、ご紹介します。

さて、先日もご紹介しましたが、ソーシャルビジネスプラットフォームの会でフードバンク活動のお話を伺いました。代表が本校を訪れてくださったこともあるセカンドハーベスト・ジャパンです。

日本国内では、賞味期限が切れていないのに捨てられる食品が年間300〜400万トン。それは日本のお米の生産量の約半分に相当します。  一方で、食べ物に困っている「貧困線以下の生活者」は6人に1人。
セカンドハーベスト・ジャパンはその食品ロス(フードロス)を引き取り、人々へ届ける活動を行う日本初のフードバンク事業を展開するNPOで、60億円の経済効果を創造(福祉効果とロス回避)しています。2年生が企業コラボを開始しているキユーピー株式会社もこれに協力しています。
次世代の食育にも深く関わる可能性の高い女性を育てる女子校として、食の問題はこれからも考え続けていきたいテーマです。
 

さて、そんな身近な食べ物にふれる機会でもある教科イチ押しです。品川は今も「品川巻き」という海苔を巻いたせんべいがあるように、かつては海苔の生産地でした。

そんな地域と関係の深い食べ物について考え、親しんだ1日を担当の大山から報告します。

朝、集合時間5分前には全員集合出来ていたのでまずは良いスタートがきれました。
そこから徒歩15分。生徒に心配されながらも(方向音痴の疑い)無事、海苔のふるさと館に到着。

 まずは事前に行ったワークシートの答え合わせを行い、海苔や海苔作りの基礎知識を学びました。

続いて施設の自由見学。

そしてお待ちかねの海苔つけ体験!
施設の方の見本をまず見せてもらいましたが、思ったよりも難しそう…。

 

海苔を枠の中に流し込むだけなのですが、均一に広げるのが難しいみたいです。
みんな薄くなったところがあると「ハゲたー!」とはしゃいでいました。
私も体験させていただきましたが、見事にハゲ海苔に…。

  海苔つけが終わった後、自分達で干すところまで体験させていただきました。

後日、自分達が海苔つけしたものが手元に返ってきました。
生徒の感想の中に「今後海苔を食べる度に今日のことを思い出す」とありましたが、自分達が普段何気なく口にしている物には、色々な歴史や人の努力がつまっているのだと感じさせる学習・体験だったと思います。