保護者向け講座 「女の子を幸せにする心とカラダの授業」
「28プロジェクト」は女性の人生を仕事とプライベートの両面から考え、ターニングポイントとなる28歳の未来から逆算して中高の6年間に準備をするというものです。
今日はそのプライベート面について保護者が学べる講座のご案内をします。
私の世代は、女性が第一線で仕事を続けていくには今よりはるかに高いハードルがあったので、キャリアを積み上げていくうちに、はっと気づいたら子どもを生むには困難な年齢になっていたという話をよく耳にしました。
一方、40代半ばで出産し「幸せだけど、子どもが成人するとき私は○○歳、長生きしなきゃ」という友人もいます。
そういう女性達が口をそろえて言うのは、「女性の身体に起きること、こういう未来が待っていると中高時代に誰かが教えてくれていたら、もう少し計画的な人生設計ができたのでは」ということです。
知っていたらできたかどうかは分かりませんが、生徒達には、少なくとも、「知らなかったからできなかった」という後悔だけはさせたくないという思いがあります。
教わっていないことはその後も起きます。
これは自分の話です。このところ、突然ひどい動悸がすることがあり、人間ドックでも心臓が再検査になり、精密検査を受けました。
負荷心拍といって、心電図を走りながらとるんですが、いくらスピードを上げても異常なし。だんだんトレーニングしているような気分になってきた頃、お医者さんも飽き飽きした感じで、「異常が出ないので、もういいですか?立派な心臓ですね」と褒められました。
その後、他にもいろいろ症状が出て、症状別の科に行っても原因不明。最終的に婦人科の血液検査(普通のドックの検査では出ません)で分かったんですが、これ、いわゆる更年期障害だったんです。
お医者さんでも専門外だと気づかないのですから、卒業生や在校生が将来、不安な時間を費やさないよう伝えておかなければと思いました。
さらに深刻な問題としては、乳がん、子宮がんをはじめとする女性特有の病気もあり、母親になれば、子どもにある年齢までに受けないと効果の低い子宮頸がんのワクチンを接種させるべきかどうかの知識も必要・・・と、知っておくべきことはたくさんあります。
長くなりましたが、28プロジェクトを推進する女子校として、生徒の将来を考えるとき、「女性の身体に起きる問題について知識を得る場を作りたい」という思いから、まずは保護者のみなさん向けに、講座を開催することにしました。
ご案内を後ほど生徒に配布しますので、是非ご参加ください。卒業生、来年度新入生の保護者の方も参加できます。(当日、受付でその旨をお伝えください)
日時: 2月26日 10時~12時 品川女子学院 講堂にて
講師:釜野聖子先生 (千葉県八千代市緑が丘クリニック副院長 心療内科 八千代市思春期保健ネットワーク委員)
参加費:無料
*作家の桐島洋子さんが代表理事をなさっている一般社団法人オサン・デ・ファムとの共催です。