教科イチオシ見学会 -24- 東京文化財研究所
社会科の駒井から報告です。
東京文化財研究所は、文化財の修復や保存、研究などを行っている機関です。歴史が好きな20名が当日参加しました。
はじめに、東京文化財研究所の事業について説明を受けたのち、キトラ古墳壁画の保存処置の技術に関する話をうかがいました。それから、2班に分かれて、物理実験室と分析化学研究室で研究員の方からお話をうかがいました。
巻物に使われている顔料の分析方法の話や、古墳のカビの発生を防ぐために土の温度や湿度がどのように変化するのか事件をする話など、かなり理系の学問に結びつく話でした。
20名中18名が5年生の文系の生徒でしたので、最初は複雑な表情をしていましたが、歴史の研究と美術と科学と深く結びついていることをわかりやすく話してくださったので、生徒たちも視野が広がり、興味を持ったようで、最初から最後まで熱心にメモを取っていました。
さらに、修復アトリエにおいて、漆塗の工芸品の修復作業を見学し、修復の技術などについて話をうかがいました。
博物館でガラスケースに入っているような作品の修復の様子を間近に見られて、生徒たちは感動していました。