教科イチ押し⑩日本銀行
数年前、私が引率した後、卒業生から手紙が来ました。中に、現在日銀に務めていて、後輩の姿を見かけてうれしかったと書いてありました。いろいろなところで卒業生が活躍していてこちらもうれしいです。
社会科の大井のコメントです。
日本橋三越のお隣にある、日本銀行本館に49名の生徒と見学に行って参りました。
この建物は来年で築25年を迎える、国指定の重要文化財です。東京駅を設計した人が日銀本館を設計されたとの説明に、感心する子もいました。
日本銀行といえば、「紙幣を発行している」ところということで、「おみやげにお札がもらえるかな。」などと言っている子もいました。
(もらうことはもらえましたが、ちょっと細かく切断されすぎていましたね。)
まず日本銀行の役割をビデオで説明を受けました。
(このビデオ、本校の生徒が制作時にモニターになりました)
3年生は社会の授業で学習した内容ばかりなので、よく理解できたようです。
(期末試験にも出しましたが、良くできていました。)
いよいよエレベーターに乗って地下の大金庫へ。厚さ90センチ重さ25トンの分厚い扉を通って、中へ入ります。一昨年まで100年以上使われていた金庫ですが、扉にはさび一つありません。しかし金庫内部の壁にある、関東大震災の消化時の水がしみこんでできた白いしみあとなど、歴史を感じます。お札の束や金塊のイミテーションを用いての説明に、生徒たちは驚きながら聞き入っていました。
説明の合間に、案内の方から生徒へ質問がありました。最初は(わかっているのに)答えられなかったようですが、だんだんと活発に答えるようになりました。最後に資料室を見学して解散となりました。
3年生は授業で学んだことを実際に確認できて、よい勉強になったようです。1・2年生も将来公民の勉強をするとき、金融を身近なものに感じてくれれば、と思います。