⑫教科イチ押し見学会【つくばサイエンスツアー】【早稲田大学法学部】
教科イチ押しの続き、引率の荒井からの報告です。
「つくばサイエンスツアー」は、今年から新しく始まった企画です。茨城県つくば市には最新の研究をする研究所が数多くあります。自然科学が好きな方やホンモノの科学を味わいたい方のために企画されたツアーです。今回見学させていただいた施設は「筑波宇宙センター(JAXA)」、「地質標本館」、「サイエンススクエアつくば」です。
まずは「筑波宇宙センター(JAXA)」です。全部で2000名の職員や技術者が働いていて、日本の宇宙研究の中心的な施設なっています。その中でも2つの施設を見学しました。 きぼう運用室は国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟のきぼうの運用を行っています。室内ではきぼうの今が映し出され、専門のスタッフがさまざまなモニターとにらめっこしていました。ISSは国際標準時で動いているため、見学当時は真夜中ということで宇宙飛行士の方が働いている生の様子は見ることができませんでしたが、臨場感が伝わってきました。見学し終わった生徒も静かに興奮していました。
宇宙飛行士養成室では、宇宙飛行士になるために過ごす施設などを見学しました。前回の宇宙飛行士募集の際には963名の募集があり、最終選考に残った10名がこの施設で1週間の最終選考を受けたそうです。その試験が閉鎖された環境で1週間共同生活を過ごすというものだったそうです。施設を目の前にして、宇宙飛行士になれるかのような錯覚を感じているようでした。
東京では見ることのできない施設ばかりで、宇宙に興味を持つ良い機会になったのではないかと思います。きっと将来宇宙の研究者や宇宙飛行士になりたいという方が出てくるのではないでしょうか。
次に訪れたのが「地質標本館」です。日本で唯一の地球科学に関する博物館です。昨年噴火した東京都の西之島の岩石が展示されていました。クイズ形式で大地の成り立ちを学ぶことが出来て、楽しく学習することが出来ました。少しマニアック(?)な博物館かもしれませんが、興味深い施設でした。
最後に訪れたのが「サイエンススクエアつくば」です。産業技術総合研究所に付属する博物館となっていて、これまでの研究の成果から生み出された物が多く展示されていました。1つ1つの研究は難しいかもしれませんが、実は身の回りの役に立っていることが多くあるということが実感できたのではないかと思います。技術力の高さに圧倒されていました。
今回のツアーを終えての生徒の感想としては
・最先端技術を学ぶことで関心が高まった。私たちの生活を豊かにするためにいろいろな人が努力していることがわかった。
・進路を決める上でもとてもためになる施設だった。
・普段当たり前だと思っていても、そこには多くの研究者や技術者が携わっていることに気づいた。
といったものがありました。今回のツアーでますます自然科学が好きになり、ジンロを考える上でも大変貴重な機会になったのではないかと思います。
引き続き、引率の飯田からの報告です。
4,5年生11名と、早稲田大学法学部に行ってきました。まずは学生企画として、法学部の現役学生さんたちが事前に本学の生徒からでていた質問を元に「大学生活(単位数、アルバイト、サークル活動)について、高校生の時にどんな勉強をしていたか、なぜ法学部を志望したのか」などを座談会形式でお話してくださいました。
年の近い先輩からのお話は説得力があるようで、みな真剣に聞き入っていました。
次に法廷教室の見学へ。実際の法廷が再現されており、ノリノリで法廷ごっこをはじめる姿も。
最後はお待ちかねの模擬講義です。今回は民法を研究していらっしゃる大場先生が担当してくださいました。 「高校生だからといって内容を簡単にするなど手加減することなく、真の大学の授業をお見せします!」とのお言葉通り、不動産所有の移転時期をテーマに教科書暗記に終わらない、判例の内在的理解に関する内容までお話していただけました。また、「法学にひらめきはきかない、地道にやればやるほど差がつく」というお言葉も印象深く、生徒たちも大いに刺激を受けたようでした。