2016年5月25日

好きなことを大切に、できることを磨く

今日は試験直前ですが、総合学習では各学年、校外授業や着付け、起業体験の準備、デザイン思考でゲストを招いての授業など行っています。こうして認知能力(数字に表れる学力)と非認知能力(数字に表れない力)の両方を磨いていくのが品女流です。

さて、先日、日銀の広報誌を見ていたら(以前、誌上で池上彰さんと対談したことがあり、そのご縁で生徒が日銀の見学者のためのビデオ作りに協力したことがあって、今も、送っていただいています)特集ページに戸田奈津子さんが。生徒にも読んでもらいたいような内容だったので、図書室においておきました。

以下は、以前、著書でご紹介したエピソードです。

字幕翻訳家の戸田奈津子さんを招き、講演をしてもらったことがあります。その道の代名詞として知られる方ですが、そこに至るまでは長い道のりがあったそうです。
戸田さんは、大学で英語を学んだ後、一度は就職した会社を辞めてしまいます。そして、好きでたまらなかった映画関係のアルバイトをしているうち、少しずつ通訳や翻訳の仕事が入るようになったとのこと。やがて字幕翻訳家として世に出るのですが、そこまでに要した時間はなんと20年。
長い時間をかけて、「できること」=「英語」と、「好きなこと」=「映画」が結びついて天職にたどり着いたのです。
「好き」なだけでは単なる趣味、「できる」だけでは楽しくありません。この二つの交わるところに、天職として続けられる仕事は生まれるのでしょう。
将来、何がどうつながるかは分かりません。ですから、今、「好きなこと」がある人は、それをあきらめないで。「できること」がある人はそれをもっと磨きましょう。
まずは、好きなことを大切にし、一所懸命やっていくこと。好きなことのためであれば、嫌な事でも頑張れます。
それがいつか仕事につながることもあるでしょうし、つながらなかったとしても、そこで得たノウハウや、「頑張った」という過程はなくならないため、別の分野でも平行移動して活かすことができます。

これには続きがあるので、明日の自宅学習日のあと、ご紹介しますね。

*今年も「はじめてのクラシック」コンサートのご案内をいただきました。7月26日、27日です。
私も行ったことがありますが、三枝成彰さんの楽しい解説で親しみやすいコンサートでした。学校対象の特別割引で生徒は500円で鑑賞でき、子供一人につき同伴の大人が2名まで申し込めます。(大人は千円)
三枝さんのご厚意で、今年は事務所の方が申し込み受付に学校まで来てくださいます。
詳しい案内を配布しましたので、ご家族もこの機会に是非どうぞ。
「はじめてのクラシック」HP