ご馳走様
今日は寒いですね。生徒が一斉にマフラーをしだしました。咳の長引く風邪も流行っているようですので予防に気をつけたいです。
週明け、玄関にいると、生徒が次々と理事長のところへきて、「差し入れありがとうございました」「ご馳走様でした」「来てくださってうれしかったです」と挨拶していきます。
インターアクト部です。どれだけご馳走したのかと思ったら、生徒達が週末にデイケア施設にボランティアにでかけ、そこに理事長がお菓子を差し入れたそうです。「一人あたりはほんの一口なのに」と恐縮していました。たぶん、顧問や先輩がマナーとして挨拶の大切さを伝えているんでしょうね。
そういえば、先日私も、茶道部にいただきものの和菓子をお裾分けしたら、「お菓子、ご馳走さまでした」と挨拶にきた子がいました。同じ日に、「総合学習にゲストを呼んでいただいてありがとうございます・・・」と感想をわざわざ伝えに来てくれた子もいて、この子達はまだ中学生なのに誰に言われたわけでもなく、自分で気づいて行動しているんだなぁと感心しました。
大人でも「昨日はご馳走様でした」の一言がない人もいます。そして、大人になると、そうしたマナーを「こうした方がいいよ」「あなた、社会人としてちょっとおかしいわよ」と教えてくれる人は少なくなります。
そういう私も、ドアを後ろ手に閉めて先輩の先生に叱られたり、紹介をしてくださった方への報告が足りなくて怒らせてしまったりと、ずいぶん失敗をしてきました。若い頃は回りに注意してくれる方もいましたが、年をおうごとに耳の痛い忠告をしてくれる先輩も少なくなってきて、気づかずに人に嫌な思いをさせてしまっているのでは・・・と不安になります。
今日は茶道の授業の最終回、「お先に頂戴いたします」「お相伴させていただきます」という挨拶も自然に口から出るようになってきました。次にお菓子を取る人のため、そっと箸先を清め、取りやすいように箸を揃える手の動きも様になっています。 |
将来、様々な価値観の人と生きていく生徒達には、卒業までに相手への思いやりに基づいた心遣いのできる人になってほしいと願っています。
そのためには、まず、私達、子供のそばにいる大人が自分の振る舞いを振り返ること、そして、嫌われても疎まれても、気づいたことはその場で注意してあげることが未来へのプレゼントなのだと思います。