アメリカ研修・姉妹校・フラワーアレンジメント部
東棟と西棟の玄関にフラワーアレンジ部がお花を展示しています。
テーマは「ウェディング」だそうです。 |
明日は、フィリピンから高校生と先生方が学校見学にいらっしゃいます。また、オーストラリアの姉妹校IGGS(イプスウィッチガールズグラマースクール)からも先生がお越しになります。校内ですれ違ったら、英語でご挨拶を!
この姉妹校は、私がこの学校に勤務して数年後、これからは国際交流が必要になる時代と考えて、生徒の海外研修の引率時に予めアポイントメントを取っておいた学校を訪問し、交渉して提携してきた学校です。事前に姉妹校としてふさわしい学校をさがし、お手紙を出し、その中でお返事をいただい学校を回りました。その中で最も理想的(教育方針がしっかりしていて、私立女子校、寮に生徒が預けられる)と思っていた学校がこの学校でした。オーストラリアの中では歴史有る名門校で、それまで旅行社や留学関係の企業を通して何校からもアプローチがあったそうですが、当時の校長先生と直接お目にかかってお話ししたことで、日本初の姉妹校どいうことでその場でOKをいただくことができました。私が創立者の話をしたことが決め手だったと言われ、日本では私学も公教育なので、国によって文化が違うんだなぁとその幸運に感謝しました。今も、本校からの留学生は学費をかなり免除され受け入れていただいています。
そうして、時代は平成を経て令和になり、この春休みには初めてのシリコンバレー研修が行われました。昨年度で一段落したSGHのプログラムを発展させるために新設したものの一つです。
現地でデザイン思考を学び、シリコンバレーの企業を見学するというものです。引率の権藤のレポートから編集してご紹介します。
初日に、サンフランシスコの観光を終えて、昨日US DAVIS校に入りました。 2日目は、午前中US DAVISでデザイン思考の第1段階を終えた後、サンフランシスコのダウンタウンにあるwhipsawというデザイン・カンパニーを訪問し、この会社で実践しているデザイン思考の応用法のレクチャーを受けました。そこでのお話も面白かったですが社屋自体がとても独特で、古い倉庫を改築した場所でデザイナーが自由に働いている姿に刺激を受けたようです。
3日目は、朝からStanfordへ向かい、午前中はキャンパスツアー、お昼はデザイン思考第2段階で必要となるインタビューの実践、午後はd.schoolの見学と石角さん(起業家の女性)の講演を聞きました。生徒の何人かは、彼女の著書を読んだうえで持参していました。女性として身近な話ばかりでしたので楽しく講演を聞き、最後はバスの時間一杯まで質問をしていました。(石角様には、生徒に著書『私が「白熱教室」で学んだこと ボーディングスクールからハーバード・ビジネススクールまで』を1冊ずついただきました。)
こちらのスタッフがとても熱心で、またキャンパスツアーの大学生も情熱の塊のような学生でした。
4月4日(木)
オークランド近郊にある、Valley View Middle Schoolという高校を訪問し、デザイン思考の簡単なテーマ共有をした後、キャンパスツアーを行いました。エンジニアリングに関して非常に優秀な学校で、現地生徒の熱心なプレゼンテーションを聞いた後、チームに分かれてデザイン思考の実践法と自分たちのテーマについて意見交換をしました。ただ、相手が高校生ですので、すぐ仲良くなれる半面、英語のスピードや語彙に関して遠慮がなく、今回の訪問で一番コミュニケーションに苦労した場所でした。
4月5日(金)
5日目は、7:00に集合してシリコンバレーへ。午前中グーグルを見学させていただきました。(通常は外部の者が社内に立ち入る事はできないのですが、漆の知人に頼み、3名の女性社員の型に帯同していただきました。)簡単なグーグルのレクチャーと質疑応答を終えた後、1時間程度社内を案内(ビルが50棟近くあるので、そのうちのほんの一部)していただきました。常時無料の食堂やジム、プールなどももちろん面白かったのですが、生徒たちは3人の方のGoodliness(グーグルらしさ)の話にとても興味を持ったようでした。実際に社内を制服で歩いていても同じような団体は皆無(そもそも見学者が皆無)で、普段のセキュリティの厳しさがよくわかりました。ここもバスが来る直前まで英語で質問し続けていました。その後は、Macのテイストが詰まったApple Visitor Centerを訪問し、一通り内部を見学して土産物を購入した後は、建物の外へ出てGoogle訪問のリフレクションを行いました。それぞれに強く印象が残っていたようで、これまでよりも活発に意見が出ていました。
最後はYahooの訪問ここも見学者は皆無で(漆がヤフー・ジャパンに依頼して紹介してもらいました)、社員には彼女たちがよほど珍しかったのか、行く先々で大きな注目を浴びることになりました。生徒たちの方はアジア系(特にインド)の社員が多いことに驚いていました。また、今回のプログラムも含めて、デザイン思考で用いられる付箋等を用いたBrainstormingの痕跡が、社内の壁やホワイトボードのいたるところに残っていたのも印象的でした。最後にYahoo Newsのスタジオを詳しく見学させてもらった後、案内をしていただいた2人の女性に質問させていただく機会をいただきました。ここでも時間一杯まで質問を続けていました。
最近のシリコンバレー付近の夕方の渋滞はひどく、帰路に3時間半を予定していたのですが、思いのほか順調にUC DAVISに到着し、ホストファミリーが迎えに来るまでの間に大学見学を行うことができました。実際に今回のメイン・ファシリテーターの2人はこの大学出身でしたので、予定外でしたが詳しく大学を見学することができました。
4月6日(土)
この日は唯一移動のない日で、デザイン思考の最後の2段階を終えました。UC DAVIS INTERNATIONAL HOUSEの一番広い部屋で、午前中はプロトタイピング、昼食をはさんで午後最初はプレゼンテーションの準備、そして13:30からは英語でのファイナル・プレゼンテーションを行いました。準備時間が少ない中でよく作り上げたと思います。15:00からは今回のファシリテーター4人による講演、そして16:30から修了証の授与式と優秀生徒の表彰、そして最後は生徒たちのサプライズのお礼で幕を閉じました。またこの日はホストファミリー宅での最後の晩となりました。
4月7日(日)
飛行機の時刻の関係で、今までで一番早い6:20集合でしたが誰も遅れることなく集合し、9回通ったハイウェイを走って空港へ。日曜日の朝ということで予定よりかなり早く到着し、チェックイン、出国審査は極めて短時間で終了しました。ただ最近のアメリカの手荷物検査は非常に厳しく、荷物を全部開けさせられる生徒も何人かいました。その後1時間半の待ち時間を経て乗機しました。
4月8日(月)
14;30頃予定通り成田に到着。