中国からお客様・PTA講演会(親子の接し方)
週末は真夏のようなお天気でしたね。
今日から茶道の授業が始まっています。礼法で学んだお辞儀の仕方、ちゃんと覚えていました。茶道のごあいさつは「ご機嫌よろしゅうございます」 |
先週は中国から高校生の団体が学校訪問に来ました。生徒たちと交流。
土曜の午前中は3年生の保護者向け講演会 | |
3人の卒業生がお話しをしてくれました。 |
例年、生徒に親御さんのどんな言動でやる気になったり、やる気がそがれたりするかを聞いておき、保護者のみなさんにお伝えしています。今年は、これをただ単なる%で表すのではなく、統計的に根拠を持ってお話しできるよう、協力してくれる生徒に加え、保護者の皆さんにもアンケートをお願いして分析をしました。(データは全体の傾向をみる目的だけに使いました。ご協力ありがとうございました。)
そこで、分かったことをご紹介します。
・過干渉と相手の希望に添わないケアを与えようとする人は、大人であっても子供であっても、自分を傷つけてしまうこと。
→こんなにしてあげているのに伝わらないと、イライラしたりがっかりしたりしてしまうのでしょうか。
・相手に対するケアや共感が足りない人は、相手を傷つけてしまうこと。
→寂しい思いをさせてしまうのでしょうか。
・上記どちらも子供の学習意欲には統計的な有意差がでるほどの影響は与えていないこと。
→中3ともなると、勉強に与える親の影響が少なくなってきているということでしょうか。(ちなみに、別の調査で、人に言われるから勉強するという学習動機は、1年生で最も高く、6年生で最も低くなっています)
一つ目と三つ目は私も予想していなかったので驚きました。30年以上、学校現場にいると、たくさんの事例を見てきた経験が思い込みとなっていることもあるのだと気づかされました。
今、国はEBPM(データを根拠とした政策立案)を進めていて、文科省も例外ではありません。主観でなく、事実に基づいて教育政策を作り、振り返り改善していくことが求められています。先日の教育再生実行会議でも、学校現場へデータの蓄積が要求されるようになっていくという話を聞きました。(会議の議事録や資料は随時公開されています)
一人一人のデータを面談などで個人にフィードバックすることも大切ですが、さらに先輩の残したものをつなげていって、後輩たちの財産にしていくことができる時代になりましたた。そこには卒業生とのつながりの強い私立の強みが活かせると考えています。
数字に弱いバリバリ文系の私ですが、まずは自分が統計やAI、データの価値を勉強するところから始めています。