PTA講座・大学出張授業⑦【東京理科大学 工学部機械工学科】
昨日は、本校が模擬試験会場になっていましたので、保護者の皆様向けにお話をさせていただきました。秋になり、受験勉強も本格化してきます。本校の6年生たちも、朝は7時から、放課後は8時まで、黙々と自習をしています。中には、部活の仲間と約束して朝から出てくる子達も。受験は個人競技ですが、受験勉強は団体競技が品女的。品川ファミリーみんなで応援します。小学校6年生のみなさんも、ご家族のみなさんも、将来の夢につながる一歩のために、もう一息ですね。
土曜は、1年生の保護者の皆さんが集まって、親子のコミュニケーション講座 | |
私と先生のかけあいで実施しました。 | |
その後、午後は4,5年生の保護者会がありました。
さて、大学出張授業の続きです。担当の乃込より以下報告です。
7月18日(水)に4年生、5年生の約19名の生徒が10時30分から約1時間模擬授業を受けました。多くの生徒が工学部(機械工学)に大変興味を示している中でとても熱心に林先生の模擬授業に参加していました。機械力学のお話しを中心に機械の運動、特に「振動」について扱う力学に関してとても興味深いお話しをいただきました。自動車に使用されているサスペンション(道路からの衝撃を和らげる装置)として使われているスプリングやショックアブソーバーを生徒達は実際に手にとり見ることができました。生徒からは機械工学部での女子生徒の人数や割合についての質問がでました。生徒たちにはとても有意義な1時間になりました。
◇講義内容◇
・「機械工学とは」
熱力学、機械力学、流体力学、材料力学の四力学を基礎とした機械の設計、制作のための学問
・「機械力学とは」
機械の運動、特に「振動」について扱う力学。高校の物理の「単振動」「単振り子」を発展させたような学問
・「機械力学で扱う対象」
物体(質点、剛体)、ばね、減衰器
・「ばねが出す力」 復元力 F=kx k;ばね定数 x;ばねの伸び
・「減衰器がだす力」減衰力 F=cv c;減衰係数 v;減衰器の伸びる速度
・「運動方程式」物体に生じる加速度は物体に働く力に比例し、物体の質量に反比例する。物体に働く力はばねと減衰器の力
・「大学の概要」
研究室に配属され、1年間、各自で研究を遂行する。教員の指導を受けつつ研究を進め、研究内容に関する専門知識の獲得、研究方法の理解・習得、プレゼンテーション能力の錬磨などを行いつつ、最終的に研究成果を卒業論文としてまとめる
・「機械にまつわる諸問題の解決」
① なぜこんな振動がおきるの?→振動を止めるには?
② なぜ水がうまく流れないの?→水をうまく流すには?
③ なぜこんな風に燃え広がるの?→燃え広がらないようにするには?
④ なぜここから壊れるの?→壊れない構造や強度は?