未来から逆算したこれからの教育
5年生の家庭科の授業では、課題解決型のプロジェクト学習を行っています。プレゼンの日が近づき、生徒たちの実証研究、調査も佳境です。 |
今朝は、「人間関係に挨拶がどう影響するか」を調べている班、荷物の重さを量っている班がいました。これからは、「探求」をキーワードに、一方方向の授業を受けるだけでなく、生徒自らが問題を発見し、それを解決するための知識を得たり知恵を出し合ったりする学習が学校の主流になっていきます。教員に求められるものも変化しつつあります。
先週末は、高知で現地の教育関係者とパネルディスカッションをしてきました。林業や漁業など地域の資産を活かしたユニークな総合学習が展開されていることを知り、これまで総合学習に力を入れてきた私たちの学校も、まだできることがあるなと刺激になりました。
さて、ご存じの通り、英語の外部試験利用入試が延期されることになり、受験生が混乱しています。
生徒たちの世代はますますグローバル化が進み、それがテクノロジーの進化とかけ合わさって、「私は日本を出ないから英語は必要ない」では済まされない時代になっています。そんな中、先進諸国における日本人の英語力の遅れ、特に聞く話すの能力に問題があることは、長く指摘されてきました。
今回の教育改革では、小学校からの英語導入とともに、大学受験を改革し、読み書き中心の一点刻みの入試から、活用に重きを置いた試験制度を導入する方向性でした。英語はスキルとして一定レベルを身につけていれば大学教育に対応できるという考え方です。
試験制度の公平性は言うまでも無く大切です。島嶼地域などハンディを負う可能性のあるところへの配慮という形で公平性を担保し、そもそもの目標である次世代を担う子どもたち全体が前に向かう流れが、せき止められることがないよう願います。
一方、これまでも、英検準一級で英語試験が免除される、満点扱いされるなど、資格試験を利用した入試は多くあり、これが広がる流れは変わりません。制度に振り回されることなく、未来から逆算して必要な力を身につけてくことが必要です。
私自身、英語とデータを読む力の必要性を痛感し、勉強をし直しているところです。最先端の情報は英語でしか得られず、生徒のためにグローバルにネットワークを広げようと思うとき、会話力も不可欠です。また、これまでは個人にしかフィードバックされていなかった校内の様々なデータを、卒業生との繋がりの深い私学のメリットを活かしてつなぐことができれば、在校生、卒業生みんなの財産とすることができます。60に近づいた私でも新たなスキルを身につけなくては前に進めないのですから、まして未来ある生徒世代が新時代に向けて力を付る必要性は言うまでもないでしょう。(生徒と同じ教材を使うにしているのですが、キクタンをもって登校してくる子を見ると、この子はどこまで覚えたのかなとライバル心が起きる今日この頃)
今回の試験の話題は以下のように国内外で議論されていますので、ご参考まで。
*一度アップしましたが、在校中もプログラミングが好きでアプリをいくつもリリースしていた卒業生の記事です。
国際友好協会の青少年ホームステイ派遣でリンフィールドカレッジへ本校2年生の生徒が参加しました。 その際の感想文が国際友好だよりに掲載されました。 |