高校3年生の卒業に寄せて
震災のあった3月11日はNZにいる3年生と家庭研修中の6年生を除き、学年末試験の答案返却で1、2、4、5年生が登校しておりました。6年生の一部も送別会や部活の発表会の準備等で登校しておりました。
当日の対応については「校長日記」にあります。
高校3年生の卒業式は、時間と規模を変更して明日18日に式のみを実施します。心のこもった卒業式になればと思っております。
入学式については、現状では予定通りですが、変更がありましたらお知らせいたします。
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3月に入り広報担当として、卒業に際したDVD撮影について高校3年生とメールで連絡を取っておりましたが、今年は撮影を中止する旨の連絡をしました。生徒からの返信のいくつかに、日本の復興に向けて自分たちにできることはないか、私たちにもできることがあったら、という言葉がありました。
この場はこういうことに使うところではないかもしれませんが、発信するチャネルを持っている教員として、例年とは違った形で卒業をしていく高校3年生たちへ気持ちを伝えたいと思います。
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みなさんが品川女子学院で学んだ、チャレンジ精神、チームワーク、ホスピタリティが、今こそ社会で必要とされる時です。
心身ともに成長した中高時代の6年間を思い出してください。
いろいろな経験をしてきました。それは何のためだったのか。
そして学んだことは机上のことだけではないはず。一つ一つの行事やクラブ活動を通して、何を学び、何を身につけたのか。
クラスメートや後輩たちに注いだ関心や共感、周りの人と気持ちが一つになった瞬間を思い出してください。
品川女子学院から巣立った一人ひとりが、必ずや復興の力になれると信じています。
高校を卒業するという人生の節目にあたり、未曾有の事態に直面した今年の6年生たちには、このことを深く胸に刻み、卒業していってほしいと思っています。
明るくポジティブだった自分たちを思い出し、その時その場でできることを、最大限、精一杯、行動する皆さんであってください。
そのように育っているはずです。
広報部長 平川