2015/1/10 土曜日

山田太一氏講演会・お知らせ

カテゴリー: 28プロジェクト:世界,お知らせ,保護者,卒業生 — 漆 @ 17:20:02

 

今日はPTA対象親子のコミュニケーション講座の最終回でした。会場を覗いてみると冬を忘れるようなホカホカムード楽しそうでした。おやごさんがこうして自分のために学び続けてくれるってお子さんは幸せですね。
ここでの気づきはお子さんとのよりよいコミュニケーションにきっと活かされると思います。先に学んだ先輩お母さん達がアシスタントになってくれて心強かったです。品女は子供達の結びつきが強いですが、おやごさんもサークルの友達のようです。

年末にはPTA&芳葉会共催・山田太一氏講演会が行われました。テーマは ~親ができるのは「ほんの少しばかり」のこと~(山田さんに同名の著書があります)
理事長と大学時代の同級生という縁でこの度の講演会が実現しました。(実は夫婦4人が同級生)

前半は山田先生のご著書からご講演「親ができるのは『ほんの少しばかり』のこと」です。

「子供は配偶者より容赦ないですね。あんなに小さいのにどうしてこんなにいばってるんだろう?と思わず顔を見てしまいます。」「夫婦仲が悪くてもケンカをしても子供はそれを見て、人間を学びます。本当に腹が立ったらキレてもいい。人はそういうもの、筋が通らないものと知っておけば、結婚したときにいいかもしれない。」「小さい子は思いがけないところで転びますね。そこから人間の不如意を学びました。子供は泣きたいときに泣く。そのわがままに鍛えられる。ソフトに我慢を教えられました。」

「でも、かわいい。パーツが小さくてもすべてよくできている。自分の子だと、客観的に評価しにくい容姿でも返ってかわいい」笑いがおきます。

 後半は山田先生、理事長、そして私の3人で鼎談。山田さんのご子息はカメラマン(るろうに剣心も)お嬢さんもメディアのお仕事をなさっています。でも、何をしろとか強制をしたことがないそうです。子育ては子供に集中しすぎない、介入しない、支配しない、責任を持たない。むしろ自分が何に感動するかを見つめることの方が大切。とのお話。質問でこれからの夢は?と聞かれたのに、二人ともなぜか「終活」話に。「あと何年生きると決まっていれば楽なんですが、明日かもしれないし、十年も先だと困るし・・・」このセリフが、後日放送された『ナイフの行方』に出てきました。
芳葉会会長より花束贈呈
PTAよりご挨拶

・人は一人一人違う。すべてマイナスがある。マイナスをきらわず、愛したい。悲しさは感情を育てるために必要なこと。悲しみが足りないと軽薄なことを口にしてしまう。

・人生を切り開いて生きている人はごく少ないのではないか。大半は無力の中で生きている。生まれるときに親は選べない。多くのことが受け身では?突きつけられたものを嫌ってもいいし、愛してもいい。あきらめるとはあきらかにすること。

こんな言葉の数々が心にしみていきました。

*13日火曜の昼休みにサウジアラビアから女性起業家の方がいらっしゃいます。日本の生徒と交流したいとのことでしたので、高等部の生徒に今日、担任から声をかけました。カフェテリアでランチをしようと思っていますので、興味のある方は参加してください。(英語です)