2010/7/21 水曜日

大学出張授業 環境学

カテゴリー: 授業・学習・進学,行事 — 漆 @ 19:18:21

今日も保護者面談日でした。暑い中、お越しいただきありがとうございました。
明日からは、夏期講習が始まります。私は朝、2年生と一緒に新潟へ向かいます。岩塚製菓を見学し、上越市で民泊をさせていただきます。

大学出張授業の続きです。以下を報告してくれた担当教員の専門分野だったそうですが、難しい内容を生徒達はかなり興味を持って聞いていたそうです。あとの感想を見るとそれが伝わってきますね。

日本大学 生物資源科学部 生物環境工学科 准教授 宮本眞吾先生に「植物と光―LED光を使った植物の反応」というタイトルで講義をして頂きました。

日本の食糧事情、特に食糧自給率が先進国内でも特に低いという導入から、従来型の農業は自然条件に左右され、労働条件も厳しいという現状分析、その解決には植物工場という選択肢もある(管理できるので、休暇などもきちんととれる、また自然条件に左右されず常に一定の収量が見込める)ということ。

また植物工場の現状や問題点と植物工場で生育をコントロールする光合成の条件の研究について、さらに光合成の条件の中で光に焦点をあて、LED光を使い条件を変え、与える光の色で植物の生育が変化するお話をして頂きました。

生徒達にもわかりやすいように、パワーポイントも使い説明して頂きました。内容的に難しい部分もありましたが、生徒達は熱心にお話を伺っていました。講義終了後には生徒からいくつか質問もありましたが、先生は丁寧にお答え下さいました。

以下に4年生受講者の感想の抜粋を紹介します。

・食糧自給率を上げるためには、植物工場をつくることが鍵となると思った。
 そのためにLED光を使った植物の実験がもっと必要になると思うし、実用化のために調べることはたくさんあると思う。

・今日の講義のおかげで大学で学ぶことが少しだけどわかったので、とても良い経験になった。もっとしっかり自分の進路と向き合っていこうと思った。

・私の考えていた農業のイメージとかなり違い、すごく技術が進んでいるなと思いました。
 今日の講義で農学に以前より興味を持ちました。

・植物の成長に必要なことがすごくよくわかりました。興味深い話ばかりで楽しかったです。特にLED光が持っているそれぞれの光の性質が植物の成長に影響する話は興味が湧きました。

・LED光の持つそれぞれの光の量により、植物の成長が変わるけれども、まだすべて解明されていないということなので、調べられたらいいなと思いました。

・内容が難しいけれども、もっと勉強したらおもしろそうだと思いました。
 などの感想がありました。

受講者にとって、大変有意義な時間となりました。