2010修学旅行⑧
今日は自宅学習日、静かな校内です。
昨日の夕方、ショートステイコース組と一緒に帰国しました。
現地では、朝6時の集合時間前にすでに全員バスに乗り込み、予定より15分早く出発。
「モーニングコールのいらない学校は初めてです」と言われました。初日の集合状態から考えると数日間で自己管理がだいぶできるようになってきたようです。
(昨日、買い物帰りのビニール袋に、2リットルのジュースボトルとチップスが透けて見えたので「それどうするの?」と聞いたら、「部屋でパーティーです!」「もちろん、消灯までですよ」とハキハキ答えるので」心配していましたが・・・。)
成田に到着すると、お迎えのご家族の姿が。
「ブログありがとうございました。様子が分かって安心しました」と言っていただけて、私も励みになりました。(「先生、毛ガニの話はうちの子ですよね?」 そう、当たりです!さすが、親子の絆ですね)
8日間のお別れでしたが、「ケーキを買うときも、つい子供の分も買ってしまって」と涙ぐんでいるお母様もいらっしゃいました。ロングステイコースはこれからも滞在が続きます。お子さんよりむしろ親御さんの方が寂しくなってしまうかもしれませんね。
そこで、お願いです。「海外に連絡できる携帯は持たせないでください」と保護者会でもお話ししましたのでちょっとしつこいかもしれませんが、どうか、日本から里ごころのつくようなご連絡をなさらないようにしてください。
今こそがお子さんの成長にとって大切な時です。慣れない環境で困ることもあるでしょう。日本から行った友達同士ぶつかることもあるかもしれません。
それを自分の力で乗り越え、自信をつけて帰ってきたときのお子さんの姿を想像してみてください。
この時期の子供は、驚くほど大きな潜在能力を持っています。その力を信頼してあげてください。頑張りどころで親の声を聞いたら、その力が弱まってしまう子もいるのです。
交流校はこれまで3年間、関係を積み重ねてきた学校です。そして、現地に残っている担任の日記にもあるように、日本人のコーディネーターが毎日生徒の様子を見て、いつでも相談に乗ってくれます。ホストファミリーも、こちらの流儀で、我が子のような気持ちであずかってくれています。
28歳のときに自力で生きていける大人になるためには、少しずつ、一人でやれることを増やしていかなければなりません。
ニュージーランドは、「女性の活躍する国」です。
女性参政権を初めて認めた国であり、修学旅行地を決めた当時、三権の長は女性でした。人口減少社会に向かう日本は、生徒たちが大人になるころ、この国のように女性が多様な分野で活躍する国になっているでしょう。
子供達がそんな世界を体験し、過去を見てあきらめない、誰も知らない未来に向かってチャレンジする人に育ってくれることが願いです。