修学旅行「班別自主研修」
今日(7日)はグループごと、自分たちで計画したコースを回ります。
コースは担任が事前確認し、かならず全員が通って教員と顔を合わせるチェックポイントを数カ所もうけてあります。さらに各班、非常連絡用の携帯電話を持っていますが、なんといってもまだ中学生、初めての国で言葉も通じにくく、とっさの判断には不安があり、全員が帰ってくるまでは落ち着きません。
途中で迷ったり、遅れそうになったりすると担任に電話がかかってきます。「いまどこ?」
「オークランドです」(それはわかってるって)「何が見える?」
「スカイタワーが見えません」
(ええ~もう集合時間なのにそんなに遠く?と思ったら、近寄りすぎて見えなかったのでした)
帰着時間になったので、ホテルの入り口で生徒の帰りを待っていると次々と満足げな表情で(でも、かなりぐったり)で戻ってきます。
「どうだった?」
「いやぁ~歩きました。うちの班が一番歩いたと思う。30キロくらいかな?(そんなはずないでしょ)迷ったから(笑)」
「一時間かけて歩いて行ったら休館日でした~(泣)」
「お土産買えた?」
「いいえ。でも、幸せな思い出ができました。ふふふ」(教えてもらったけど、これは内緒にしておきましょう)
最終時間になりました。42班が戻ってきましたが、4班がまだです。遅れそうな旨の電話はあったのでとりあえず心配はないのですが・・・顔を見たときはほっと胸をなでおろしました。この経験も来年度の自主研修に活かします。
さて、写真は食事時間に委員が前に立って説明をしているところです。修学旅行委員は学年最後の委員とあって、クラスによっては競争率が激しくて、教員が立候補を募ろうと「シュ」(修学旅行委員の「シュ」)といっただけで「はい!」と手を上げた子もいたそうです。
「みんなで楽しい旅行を!」と本当に一生懸命走り回っていて、中には・・・
「先生、私、バスの運転手さんにWhat’s Your Job ?って言われちゃいました。」
「アシスタント ティーチャーって言っておけば?」
あまりに忙しそうなので、つい「生徒として来てるのに楽しめてるのかしら・・・」とつぶやくと友達が、「大丈夫です。あれはあれで楽しんでますよ」本人に聞くと、「大丈夫です!がんばります!」とガッツポーズ。たのもしい!
その後、「校長先生は、大切なことを成し遂げたいときはどうしていますか?」と聞かれ真剣に自問自答してしまいました。
こういう貢献意識の高い子たちが卒業し、いつか学校に戻ってきてくれたら・・・と、ふと未来に思いを馳せていると、
「先生、大変です。みんながオレンジジュースを飲んじゃってます。どうしましょう?」
(最初のランチのレストランはジュースが有料だったので、頼まないように言ったのですが、朝食もそうだと思ったんですね。)
「ホテルは大丈夫なのよ」
「なんだ。だったらりんごジュースがよかったのに。オレンジだとバスに酔っちゃうから」
かわいい~。やっぱりまだ中学生ですね。でも、将来が楽しみです。みんな、私のあとはよろしく!