修学旅行「ショートコース最終日」
8日間を振り返り、子供達は本当にしっかりと自覚し、前向きにとりくんでくれていました保護者会で「お金を出して試練を買いたい」というご家庭がロングコースをお選びくださいと厳しいことを申し上げてしまいましたが、この子達には取り越し苦労だったようです。
コーディネーターの方々に「一年でまたさらに色々な所が改善されて生徒さんの意識が高くなっていますね」と口々にいわれました。今思うと、昨年はよく年度途中で準備を始め実施にこぎつけられたものです。こうして今年、充実した旅行ができているのも昨年の生徒、教員の機動力、そして保護者の皆様の協力体制があってのこととあらためて感謝です。
そして、今年の生徒も「来年、後輩の交流校が無くなってはいけない」とスカート丈ひとつ注意されることなく(ニュージーは制服のスカート丈が長くて上級生になると、くるぶし丈の学校もあるんです)お行儀よく振る舞っていました。
どこの学校でも品川の生徒は発音がいい、同年代の学生にくらべ英語のモチベーションもレベルも高いとほめられ、お世辞かもしれませんがうれしかったです。一年の時、宿泊行事でカリグラフィーの先生が最後に「Thank you」とおっしゃったとき、にっこりして声をそろえて「You are welcome!」と言ってしまった子供達が、今は英語の説明に頷き大意をつかんでいる様子に3年間の成長を感じました。
週末、ホストファミリーの家ですごした生徒達はホストファミリーやお家の写真をデジカメで見せ合っていました。
教員との会話
「何食べてた?」
「バーベキュー」
「私、毎日ふつうのご飯を食べてました。炊飯器でたいてくれるんです。」
「日曜は何をしていた?」
「ステイ先のお父さんが持っている角の生えた船に載せてもらいました」(ヨットのこと。)
「ペットはいた?」
「沢山いました。犬と猫と鳥と・・・」
「うちは豚」
「え?それって家畜じゃないくて?」
「はい。名前も付いてて、ペット用の豚なんです。」(こちらは本当にいろいろなペットを飼っている人が多いんです)
万が一のホストチェンジや病院に行くような病気、怪我の場合は保護者の方にご連絡を入れますので、知らせのないのは無事の知らせとお思いください。
普段、ご家庭で大切に大切にかわいがられている生徒の中には、「かまってくれない」と思いこむ生徒もいますが、こちらは何でも自分から主張しなければ動かない世界です。
そして「○○ちゃんの家の方がいい」という比較は禁物です。満足は本人の気持ちに寄るところが大きく、例年の海外研修で毎年お世話になるファミリーでも、生徒によって評判は様々です。
以前、あるお母様が、「うちの子はマイナスをプラスに変えられるから大丈夫」とおっしゃっていましたが、本当にその子は何があっても前向きに乗り越えて一回り大きくなって帰ってきました。
さて、写真はハーバーサイドのレストランで夕食をとったあとです。日本とは逆の三日月がきれいでした。短い期間の中でいい思い出ができるようにと、主任が一年近く前に予約していたそうで、夜の街の散歩も含め、素敵な時間でした。
翌早朝、オークランドをあとにしました。
みんな名残惜しそうで、空港で両替をする際、「また来たいから両替しなかった」という生徒もいました。
長旅のあと、成田につき、ほっとしたのも束の間、「ターンテーブルに○○様(生徒の名前)ご連絡をの文字が・・・なんと、生徒のトランクが一つ行方不明になってしまいました。タグがとれてカンタスに乗ってしまったそうで、翌日自宅へ届けられることになりました。
かわいそうにと思って本人に話しかけると
「持って返らなくていいんですね」とにっこり。(このプラス思考、私も負けるかも)
「そうね。ここから宅配で送っても明日だものね」と言うと
「ただですか?」(しっかりしてるぅ~)
出口を出ると教員が出迎えの教員が小さなプラカードを掲げていていてくれて感激しました。保護者の方もにこやかに迎えてくださいました。
水泳部の生徒がお母様に会うなり「早く泳ぎたい!これから練習行けば間に合うかな?」なんと元気なこと。
それぞれのご家庭でデジカメ写真をみながら旅行の思い出が披露されたことでしょう。
ロングの生徒も多くの経験をして、英語も心もパワーアップして帰ってきてほしいです。