ノマディック美術館
これは是非生徒に見せたい!と心から感じるアートと出会いました。今、お台場の東京テレポート駅前で開催されているグレゴリー・コルベールの映像、写真展「Ashes and Snow」です。知人に誘われて訪れたのですが、動物と人間が自然の中でともにすごす映像に思わず吸い込まれて動けなくなってしまいました。そして、「私たち人間も地球の一部なんだ」という思いがわき起こってきました。
すべての映像は一切加工していない生のものです。出てくる動物は調教されているものではなく、人間も一人の女性ダンサーを除きすべて現地の住民だそうです。それが一体となった映像になっているのは15年という歳月をかけ、心でコミュニケーションをとっているからなのでしょう。
美術館そのものも、環境に配慮し廃物利用(貨物コンテナ、しけってしまった紅茶バックのカーテン等)でつくられているのですが、それが映像や写真とあいまって何ともいえない美しい空間がつくられていました。
自然との関わり方は教えられるものではなく、体験によって感じるものだと思います。生徒には、ポスターやDVDでは味わえない迫力を、美術館に出向いて感じてほしいです。
水曜のテレビ朝礼で生徒に写真集を見せて紹介し、ポスターとコルベール氏にメッセージを書いてもらった写真集を事務所前に置きました。生徒が休み時間に見に来てくれています。(自分で持っているのはもったいないのであとで図書室に入れておきますね。)
面白かったのは、行きたい人は?と聞いたところ、学年が上がるごとにその数が多くなることです。6年生は受験勉強でいそがしいでしょうに、「環境」という自分の外に目を向けるテーマになると、年齢が上がるごとに視野が広がるということなのでしょうか。
保護者の皆様からもおすすめください。
*写真:作品の前でグレゴリー・コルベール氏とこの美術展を紹介してくれた方と。