特別講座・国連難民高等弁務官講演
国連大学でありました国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)主催の「寛容、多様性そして連帯:世界的な人の強制移動への対応」に高等部4、5年生合計17名の希望者とともに参加してきました。
UNHCRジュネーヴ本部の高等弁務官が来日し講演するという貴重なイベントでしたので、生徒にとっては国際機関のトップの方のお話を通して、生の英語に触れ、国連の世界での最前線の活動に触れる機会となりました。英語は世界公用語になっていますが、実際に英語話者はノン・ネイティブが多いです。今回発表された高等弁務官はポルトガル出身でしたので、生徒はノン・ネイティブによる英語での発表を経験しました。
会場に入ると各座席には同時通訳のレシーバーが設置されており、生徒は初めて同時通訳を体験しました。
「Japanって日本のことを言うときは一生懸命聞き取ろうとしたけれど、早くて難しかった!!」
「同時通訳は、Japanと言ってから3秒くらい経って『日本は~』と話していたから左耳と右耳で時差があって変な感じだった!」
という率直な感想も出ました。
18:30から19:15までずっと英語での発表が続きましたが、
「英語が早過ぎる!!」
「部分的にしか聞き取れなかった!」
と言いつつも、
「英語を聞き取るので必死だったから全然眠くなかった。」
「もう終わり?!なんか、あっという間だった。」
という声も聞こえてくるほど、講義中はひたすらディクテーションに専念しており、事前に配布したA4のメモ用紙数枚がびっしりになるほど、ずっと聞き取れたことをメモしていた姿勢が印象的でした。5年生が前、4年生がその後ろに座っていたので下級生は上級生に影響された面もあったかもしれません。
内容に関しては、
「テロと難民が一緒に考えられて難民の保護が難しくなるのがすごく悲しい。この状況への打開策は何かないのですか。」
「紛争やテロが無くなれば難民が出ないので、それを解決するのにお金は必要で、すごく難しいなと思いました。」
など、帰り道でもたくさんの意見を交換して振り返りました。
ちなみに、来賓でいらっしゃっていた緒方貞子さんや女優さんもお見かけし、教科書やテレビに出てくる著名な方が目の前にいることも刺激になっていたようです。
また、今月10日の本校での特別講座でお越し頂いた東洋英和女学院大学大学院教授の滝澤三郎先生にもお会いし、生徒自ら積極的にご挨拶に行っていました。
今月実施した他の特別講座とも関連させ、世界のことへ関心を高め様々なことを自分なりに考えてもらえれば幸いです。