2015年10月8日

国連難民映画祭

Filed under: 世界 — 漆 @ 5:27 PM

今日は、スーパーグローバルハイスクールのプログラムの中で連携しているオーストラリアのコルベ・カソリックカレッジから萩原先生と生徒さんが来校し、コラボ授業を行いました。生徒達は大盛り上がりでしたので、のちほど写真を整理してご紹介します。

来月はアジア諸国から青年の船で日本を訪問する皆さんをお迎えする予定です。

国際社会に生きる生徒達には、感性の柔らかい中高時代に様々な文化背景の人々と交流してもらいたいと思っています。

先日行われた国連難民映画祭にも生徒が参加しましたので、英語科の土田から報告します。

10月2日(金)、3日(土)に国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所主催の難民映画祭があり、5年生の生徒達が放課後、参加しました。私は開場ボランティアとして参加し、現地で見に来た生徒を迎えました。

2日の上映作品は『グッド・ライ~いちばん優しい嘘』で、スーダンからケニアの難民キャンプ逃れた難民の子どもたちがその後、アメリカに受け入れられて生活をするという映画でした。元難民や両親が難民だという子どもたちなど難民にルーツを持つ役者さんが役を演じたもので、上映後には実際に出演した元難民でハリウッド・スターによるトークショーもありました。

また、この日は、元高等弁務官の緒方貞子さんをはじめ、駐日事務所代表による挨拶もありました。参加した生徒の中には、緒方さんに憧れ、将来UNHCRで働きたいと思っている子もおり、開場とともに友だちと最前列に席を確保し、「すごーい!夢みたい!!」と上映開始前から非常に興奮している様子でした。他校の友だちを誘って一緒に来ている子もいました。

3日の上映作品は『目を閉じれば、いつもそこに~故郷・私が愛したシリア~』でした。これはレバノン、日本に住むシリア難民や支援者の日本人へのインタビューからなるドキュメンタリーで、シリアの美しさに焦点をあてたものでした。

部活が終わってから駆けつけたという生徒たちは、「シリアの情報はニュースでしか知らなかったから、シリア=紛争というイメージがあったけれど、本当はすごくきれいなところだったんだと分かりました。」「天空の城ラピュタの舞台になったところもあるって聞いて、映像が本当にきれいだったから訪れたいなあと思ったけれど、爆撃で壊されちゃったのが悲しい。」「普段の勉強では学べないことがたくさん勉強になりました。」と上映後に話してくれました。また、トークショーに出席された出演者の在日シリア難民の方のところへ赴き、”Thank you!”と直々に挨拶に行ってお話もしてきました。

上映前も後も私のところに駆けつけてきて、それぞれが学んだことや感じたことを一生懸命に話してくれる姿が印象的でした。

生徒に新たな「学び」の機会が与えられたようで良かったです。