第8回ソーシャル・ビジネス・アイデア・プレゼンテーション
新しい年になりました。皆さん、年末年始はいかがお過ごしでしたか?私は、例年通り、夫の実家のある福島県で過ごしてきました。
30年以上通っていますが、その中でも三本の指に入る大雪でした。 |
繰り返しお伝えしていますが、首都圏に住んでいると、自然災害を受けた各地の状況をつい、遠いこととして感じがちですが、こうして、福島に帰省する度に、まだ復興が道半ばであることを実感します。東京オリンピックを目の前に、どんどん建築物も新築されていく中、地方に人手が回らないため、予算があっても執行さえ出来ない自治体があることも耳にします。
私達一人一人が、同じ日本の中に様々な事情を抱えた地域があることを知って、出来ることをしていかなければならないと思っています。
さて、本校はこうした日本の現状からも、在学中から生徒達が社会とつながることを大切にしています。人口減少社会に入る未来の日本には、今ない価値を自ら創り出すような人がもっともっと必要になるはずです。
そうした社会的な活動の中に、社会的起業(ソーシャルビジネス)があります。北欧では、この考え方から、すでに起業教育は必修という国もあります。
以前、世界的な社会起業家であるムハマド・ユヌスさん(グラミン銀行というマイクロファイナンスの仕組みを生み出し、貧困から人々を救ったことで、ノーベル平和賞を受賞されています)が講演をしてくださったことをきっかけに本校では、毎年、大人と生徒がともに社会起業に関する発表をする会を催しています。今年も11月に行いましたので、その様子をご報告します。
今年のテーマは「 レジリエンス -しなやかに超える力 / 次世代を拓くソーシャル・ビジネス」でした。
基調講演は音楽家の小林 武史さんでした。ミスチルやサザンのプロデユースで著名な世界的アーティストですが、様々な社会課題を解決するようなプロジェクトを主催していらっしゃいます。
小林さんは、津波被害の大きかった宮城県石巻市において、2017年夏に51日間に渡り、「Reborn-Art Festival」を開催しました。復興のその先に「再生」のビジョンを描いて開催したイベントで、26万人が来場、地域ならではの「アート」×「音楽」×「食」が創出されました。2019年夏には、再び本祭を迎えます。
未曾有の被害を受けたコミュニティはそれ以前から少子高齢化などの課題を抱え、2040年には人口が半減するともいわれています。厳しい環境のなかで生まれ変わる地域に価値とつながりを再生し、未来を創造するプロジェクト実現へのストーリーを「震災から - Reborn - 再生するマチ・ヒト・コト」というテーマで語ってくださいました。
学生の部では、高校生たちが、様々なソーシャル・ビジネスのアイディアを発表し、ご来場の皆様に様々なアドバイスをいただきました。
福島県立福島高等学校
聖光学院中学校高等学校
品川女子学院高等部
上記のプレゼンテーションとは別に、高校生によるポスター発表も実施しました。
今年は、これまでで最も多くの方が参加してくださいました。 | |
第1部:基調講演 「震災から-Reborn -再生するマチ・ヒト・コト」 プレゼンター 小林武史 様 |
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別室にて学生によるポスター発表のセッション開催
宮城県からは多賀城高校の生徒さんがポスターセッションに参加。防災についての発表でした。 |
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第2部:学生の部 プレゼンター 品川女子学院「地域のcircleを広げるために!!~ヒトリボッチ0~ 」 |
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品川女子学院「Free でHappy なTrip を『Frippy』」 | |
品川女子学院「No 2reason for poverty『NOSEN』」 | |
品川女子学院「現地の学生と企業をつなぐ『ロコミー』」 | |
福島県立福島高等学校「福島の情報教育改革を目指して 」 | |
福島県立福島高等学校「福島に新しい魅力を 」 | |
聖光学院中学校高等学校「Face Pass 」 | |
聖光学院中学校高等学校「新しい被災地支援 」 |
*昨年は生徒のアイディアをジャパンタイムスが採用してくださり、連載が始まっています。
今年も品川女子学院をよろしくお願いいたします