復興支援・未来に必要な力とは?
昨日は、地震と津波で大きな被害を受けた宮城県の七ヶ浜で行われた復興トライアスロンレースに、地元、多賀城高校の陸上部の生徒さんとチームを組んで参加してきました。クラウドファンディングで寄付を募り、支援を継続しています。 |
終了後、高校生達から将来の夢など様々な話を聞きました。どの子も主体的に社会と関わっていこうという気持ちが前向きで、どんな経験も未来につながるのだなぁと実感しました。
未来にどんな力が必要になるか?
それは私達教員がいつもアンテナを立てておかなければならないことです。そこで、今、私がもっとも興味を持っているのはテクノロジー、特にAIです。そして、自分でも勉強を始めたのが統計学です。私は、完璧に文系で、自慢ではありませんが、高校の数学の成績は4(10段階)、「√ってなんだっけ?」から始めています。(中2レベルの質問に答えてくれる数学の先生方、ありがとう)
AIによってビックデータの処理ができ、そこから様々な知見が得られ、未来予測ができる時代、どんな分野に進んでも、この知識は不可欠だと実感しています。
例えば、学校だったら、これまでは、卒業生の成績と進学先、アドバイスがひとまとめになった冊子が後輩の進学の道しるべとして配られていましたが、もし、そこに、中等部からの成績、学習状況調査、勉強だけでない部活、委員、卒業後の就職先などすべてを結びつけることができれば、(個人情報でなく、全体の傾向として)先輩の積み上げたものが後輩たちの28歳の未来を照らす光になるのです。
「しゃべれる理系」
「数字に強い文系」
女性がリーダーシップを取る時代に、さらに必要となる人材です。こうしたことも視野に昨年から算数一教科入試を始めましたが、なんと、先日、早稲田の政経学部でも入試で全員に数学を課すことになり、その理由が「文系でも数学的、論理的思考は求められている」からとのこと。私達が説明会で話してきたことと完全に一致していておどろきました。
こうした時代背景を踏まえ、「AI時代の人材育成とアントルプレナーシップ」というテーマで、文部科学大臣補佐官・東京大学 教授・慶應義塾大学 教授の鈴木寛先生に本校で講演をしていただくことになりました。生徒だけでなく、保護者の方も参加していただける特別講座です。(申込書を配布しました)
◇日時 9月1日(土)16:00~18:00(予定、時間は前後する可能性があります)
◇場所 本校 4階講堂
*こちらもデータについての情報です。
独立行政法人統計センターでは、「統計でみる市区町村のすがた」の情報に基づいたデータをまとめました。 高校生にとっても、身近で扱いやすいデータだそうです。
高校生等を対象に、当該データを用いた論文を募集し、アイデアと解析力を競うコンペティションが開催されます。総務大臣賞も出るそうです。やってみるプロセスで力がつくはず。是非、チャレンジを!社会部、どうですか?