2017年7月8日

3年生デザイン思考

Filed under: 社会 — 漆 @ 2:06 PM

期末テストが終わり、今日と月曜は自宅学習日です。通勤してくる道があまりに暑いので帽子に日傘です。まるで、真夏ですね。

来週の芸術鑑賞ですが、保護者席にまだ余裕があるとのことで、当日券のご案内を生徒に渡しました。ご興味のある方はご確認ください。

さて、今学期の3年生総合学習のデザイン思考の様子を学年主任の小野瀬よりまとめて報告します。是を活かして、来週はハウス本社でプレゼンをさせていただく予定です。また、8月にはデザイン思考の創始者に教員が研修を受けられることになり、今から楽しみです。

3年生では「デザイン思考」という考え方、考えるプロセスを学びます。株式会社CURIO SCHOOL様からファシリテーターをお招きしてクラス担任とチームティーチングにより授業を行っていきます。

今回はハウスウエルネスフーズ様にご協力を頂き、デザイン思考の授業が進んでいきます。

初回、ハウス食品グループ本社代表取締役社長浦上博史様よりハウス食品グループのご紹介がありました。
生徒たちはハウス食品の社是社訓が本校の生徒心得と「こころ」という共通点があること、ハウス食品の企業理念(食を通じて、家庭の幸せに役立つ)をそのままに、今では当たり前のものや普通になっているものが生み出されていることを知り、感動していました。

大きなテーマは『健康』

ハウスウエルネスフーズ様から問題発見・解決に取り組むお題〈家族が美味しくて健康になれる飲料または食品をデザインする〉を頂きました。

誰もが健康で元気でありたいと思うが、「健康でありたい」という気持ちを形にし、継続することはなかなか難しい。

このお題に取り組むにはもっと健康について知ろうということで、株式会社ミナケア代表の山本雄士様をお迎えして「健康とはどういうことか」お話し頂きました。

山本様は「病気を治してもらう」ことから「病気にさせない取り組み」への発想の転換、「ヘルスケア」(健康を大事にすること)の実現に向けて活動なさっている方です。

講演を聴いた生徒たちの感想を読むと、病気の治療費に投資するのではなく、健康を維持することに投資するといった発想の転換に関心を持ち、立場が変われば考え方も変わる、ケアは先手で、正しい知識を持って一緒に取り組むといったことに気づき、改めて健康について考えたようです。

*4/26(水)5・6限 デザイン思考第2回 各教室

・デザイン思考とは⇒デザイナーが無意識に行っているプロセスを体系化し、デザイナーではない人でも新たなアイデアを生み出せるようにしたもの
・テーマ設定⇒お題:家族が美味しくて健康になれる飲料or食品をデザインせよ!

〈実施内容〉デザイン思考の基本ステップ全体理解
テーマ課題説明
ユーザー設定についてグループ議論

〈課題〉ターゲット設定・シート作成

 

*5/10(水)5・6限 デザイン思考第3回

・理解と共感⇒特定シーン(場面)において、何が起こっているか、ということを確かめるため、インタビューやフィールドワーク等を通じてユーザーを理解する。

〈実施内容〉観察・インタビューのレクチャー
グループ毎に観察・インタビューする対象や時間・場所を設定

〈課題〉家族へのインタビュー/行動観察実施←事実と解釈の整理

 

*5/17(水) 5・6限 デザイン思考第4回

・問題の定義⇒解くべき本当の問題を考える。ユーザーが本当に実現したいこと(インサイト)を抽出する。

〈実施内容〉観察、インタビュー結果からユーザーニーズとインサイトを整理。
「なぜ」と「じつは」を繰り返しながら、インサイトを探る。
クラス内セッション

〈課題〉インサイト解決とアイデアを検討

 

*5/24(水)5・6限 デザイン思考第5回

・アイデア発想⇒前回で考えられたインサイトを叶える、解決する為のアイデアを発想する。思いつきで発想するのではなく、いくつかの発想法を活用しながら今までにないアイデアを発想する。

〈実施内容〉考えてきた3つのアイデアに対して四則演算の「掛け算」を実施。
アイデアの具体的な案を発想し、プレゼンテーションに備えた準備実施。
クラス内セッション

〈課題〉アイデア改善とプレゼン資料作成

※放課後Office hourを実施。プレゼン資料作成にあたり、考えたアイデアをカタチにして伝えるためにファシリテーターの方々に様々な質問をしていました。