2018年11月1日

大学出張授業⑨【早稲田大学_商学部】

Filed under: 保護者,早稲田大学 — 漆 @ 6:34 PM

「しゃべれる理系」と「数字に強い文系」は、これからますます必要とされる女性人材です。欧米では、すでに、文系理系の境目がありませんが、日本の大学受験はまだ、理系文系に分かれています。

そんな中、理系の専門知識とコミュニケーション能力を活かしてプロジェクトリーダーとして人をつなぐ役割を担ったり、経営、経済、商学部を出てマネージャーとして数値目標に責任を持つ立場を担ったりできる女性はまだ少なく、必要とされています。

それをにらんで、本校は算数一教科入試も始めましたが、大学も少しずつ動き出してきて、早稲田大学の政治経済学部の受験科目も数学が必修になりました。

私自身も必要に迫られて、統計や会計の勉強を一から始めています。(ルートって何だっけ?から・・・)扉を開けると世界が広がり、例えば、今日紹介する商学部の出張授業の話で出てくる財務諸表も、数字の奧に、その企業の目指すものや大切にしている文化が見えてくることもあります。

生徒一人一人がどんな興味を持ち、どんな世界に出て行くかは分かりませんが、在学中に多くの扉を開けて中を見る、そんな機会をどんどん作っていきたいです。

担当の北原から報告です。

早稲田大学 商学部より高橋克幸先生にお越し頂きました。
高橋先生のご専門は会計学で、「セグメント情報から見る日本企業」をテーマに模擬授業をして頂きました。
セグメント情報とは会計の専門用語で「企業の経営活動を事業別・地域別などに区分して見た財務情報」のことで、今回の授業では、株式会社オリエンタルランドのセグメント情報を見ていきました。

会計学にはあまり馴染みのない生徒たちですが、ディズニーランドが大好きな生徒が多いので、ディズニーランドの事業内容を具体的にイメージしながら高橋先生の発問に答えていました。

オリエンタルランドの売上高や営業利益を2017年度と2018年度で比較した後、2019年度の業績予想を達成できるのかどうか等、テーマパークやホテルを取り巻く社会状況について考えながら、生徒たちも自分の意見を話していました。

最後に、質疑応答の時間をとると、マーケティングに興味のある生徒や、早稲田大学に興味のある生徒たちから具体的な質問が挙がっていました。
進路希望が具体的に決まっていない生徒たちにとっても、今日のお話は、将来の学びについて考えるきっかけになったのではないかと思います。