デザイン思考の授業
今日はまた梅雨の天気に逆戻りです。私は昨日、震災復興支援で「
グロービス経営大学院学長の堀さんの呼びかけで、福岡市長の髙島さん、以前、学校でお話をしてくださった為末大さん、インターアクトクラブで講演してくださった古田敦也さんも参加、現地の高校生と一緒に頑張りました。彼らと接し、これからの地域を支える若い力が育っていることを実感しました。
私たちの学校は関東大震災のとき、地域の女性が被災した方々のための避難所を運営したことがきっかけで創立されました。このときの想いを忘れず、復興支援と生徒をつなぐ活動を今後も継続していきたいと思っています。
(それにしても、風邪が抜けきらず、ゴホゴホしながらの自転車レースでした。もう二週間こんな感じ。50代になると回復力が・・・(T_T)
*3年生は企業コラボと並行してデザイン思考の授業を行っています。 |
先週、水曜の5時間目は学生起業家お二人のお話を聞きました。私は後半、見にいきましたが、とてもおもしろく、生徒から何度も拍手がわき起こっていました。(“aeru”(和える)の小林さんです。取材記事はこちら)
目標は変わってもいい、好きなことはやってみる、チャレンジする・・・全く同感。しかし、私が朝礼で話すのと違って生徒と年齢が近いので事例がフレッシュ。(以前、野茂が引退したとき、初めてチャレンジする人が大事という話しをしようとしたら、生徒は野茂が渡米したとき生まれてなくて、野球も見ないので滑りました)
たとえば、「サマンサ・タバサの秋冬のCMを映し、気付くことは?」という質問。
このシーズンだけ、バックミュージックが男性なんです。
いつもは若い女性がターゲットなのですが、クリスマスやホワイトデーなどイベントがある時期はプレゼントとして男性が買うからなのでは?という結論でした。このとき、子供達から「お~!」という気づきの声と拍手が。
日常、なぜ?と疑問を持ち、仮説を立ててみることが大事というアドバイスも。(例は、坂道についている○の模様。どうして○なのか?どうやってつけているのか・・・こういう目を持って生活すると思考力が付きますし、楽しいですね)
海外で様々なバックグランドを持つ人と話していると、なぜ?なぜ?と問題を見つけていく力、そして、本当にそれでいいのか?いつでもどこでもそうなのか?と前提を疑う力が必要だと感じます。
欧米ではこうした思考法を学び、ディスカッションし、プレゼンするトレーニングを授業の中でうけているので、いざというとき、論理的に堂々とプレゼンができるのです。
能力は変わらないのに、スキルが身についていないだけで、差が出てしまうのはもったいないです。
デザイン思考という一つの手法を知ることで、ものを見る目が変わります。10年経ったとき、その積み重ねは大きいです。
常に、世界と未来を見ながら、生徒達の20年後、30年後に花が咲くような種を蒔いていきたいです。