2011/9/5 月曜日

夏の部活報告(インターアクト・古田敦也さんの講演)

カテゴリー: クラブ — 漆 @ 17:36:26

夏休みの部活報告の続きです。

インターアクトクラブは今年年次大会の幹事校でした。昨年の基調講演には、スペシャルオリンピックスのご縁で有森裕子さんをご紹介しました。

今年は、ジャストギビングでトライアスロンに挑戦しているご縁で、私が古田敦也さんにインタビューする形で進行しました。

古田さんの著書『「優柔決断」のすすめ』をベースにお話を伺いましたが、

「めがねをかけた野球選手は大成しないと言われたけれど、くじけなかった」「変化は進化」など心に残るお話がたくさんありました。

「自分の勇気を奮い起こすための言葉を持っているといい」とのお話もありました。会場にいた中高生も今日いただいた言葉を胸に、チャレンジの一歩を踏み出してほしいなと思いました。

顧問より報告です。

8月6日、国立オリンピック記念青少年総合センターにおいて、国際ロータリー第2750地区のインターアクト年次大会が開催されました。

2750地区にある11校のインターアクトクラブ(以下IAC)のホスト校として本校IACが中心となって、各校IACと準備を進めてきたものです。

今回は東日本大震災を受け、大会テーマとして「絆 -復興へ向けてアクトなう-」をテーマに午前中はJustGiving Japanとの取り組みと各IACの挑戦についての報告会、スポーツコメンテーターの古田敦也様と本校校長による、基調講演「今こそ『優柔決断』で復興支援を!」、午後は災害救援ボランティア推進委員会のご協力を得て「災害ボランティア体験ロールプレイング」のワークショップを行いました。

まず、午前のJustGiving Japanとの取り組みでは事務局長の梶川拓也様より、JustGiving Japanの説明があり、その後、各校IAC部員が壇上にて取り組み内容、支援先などの発表を行いました。各校とも決められた時間の中で、オリジナルのパワーポイントの資料で説明したり、自分たちで作詞、作曲した歌を歌ったり工夫をして発表を行いました。
次に基調講演が古田様と本校校長の対談形式で行われました。
古田様と本校校長の共通点はJustGiving Japanのチャレンジを通してNPO/NGOを支援されているというところです。
また、今回の講演はある方の結婚式でお会いした際、初対面の校長の依頼をご快諾いただき、実現することが出来ました。 
対談では古田様の野球経験をもとにいろいろなお話をしていただき、「現代は多量の情報が入ってくる、そこから何を選択するか、よく考え、決めるときには迷わず決断し実行することが大切」、また、「過去の成功体験ばかりにとらわれず、自身の向上を求めて常に進化し続けることが大切である」というお話を実例やユーモアも交えて中高生にもわかりやすくお話しして下さいました。
また、物事にチャレンジする事に関して、命を取られるわけではないから積極的に!、言い訳の多い人は成功しないなどの言葉も印象に残りました。
古田様のお話はIAC部員だけでなく、ロータリアンの方々からも大変参考になったと好評でした。
また、この日は古田様の誕生日ということもあり、サプライズで準備してあった、野球のボール型のくす玉と花束でIAC部員とロータリアンの方々とでお祝いをしました。

午後のワークショップでは各校IAC部員が3教室に分かれ、被災者役、ボランティア役、コーディネーター役として、それぞれの役割を演じ、災害ボランティア体験ロールプレイングを行いました。
以下にその後行ったワークショップ振り返りの発表の1つをご紹介します。 

*****************************************************
 「今回のワークショップでは『災害ボランティア体験ロールプレイング』を行いました。私は被災者役のAチームとして体験をしました。自分の台本をもらったとき、これを覚えてコーディネーター役のCチームの人に伝えるだけで簡単だと思っていましたが、いざ自分の主張や要望を伝える際には、内容を理解し、一つにまとめるのが難しく、またボランティア役のBチームも同様に自分のできることやしたいことをまとめるのが大変そうでした。
被災者側とボランティア側が同時にコーディネーターのところへ行き、自分の要望を書いたポストイットをみせるのですが、なかなか被災者とボランティアをする人のセットができませんでした。
しかし最後にはコーディネーター役の人達が協力し合い、なんとか、全組作ることが出来ました。

今回は少人数で多少顔の知れた者同士で体験をおこなったわけですが、もし実際にこのような状況が起こったら、どうなるのでしょうか。
被害の受け方は人それぞれです。例えば東日本大震災の場合、地震による被害、津波による被害、原発による被害などです。それを考えた場合、被災者の人数は数知れないでしょう。また、ボランティアも日本中や外国から非常に多くの人が集まると思われます。その時、コーディネーターは迅速かつ正確に被災者ボランティアをめぐり合わせることができるでしょうか。
私達はボランティアのあり方や実際にこのようなことが起きた時、どう行動すればよいか、もう一度見つめ直す必要があると感じました。この体験を全国に広めたいと思いました。」
 *****************************************************
この発表からもわかるように、各校IAC部員とも大変貴重な体験となったようです。

最後に今回このワークショップをご指導いただいた災害救援ボランティア推進委員会の宮﨑賢哉様よりご講評をいただきました。会場中が静まりかえり、宮﨑様のお話を伺っていました。
今回の年次大会はこのようなプログラムを行い、成功のうちに終了致しました。

今回の年次大会の成功は各校IAC部員の活躍はもちろんですが、JustGiving Japanの梶川様、基調講演をお引き受け下さった古田様、災害救援ボランティア推進委員会の宮﨑様はじめ講師の皆様、各校IACの顧問の先生方、そして提唱ロータリーである東京品川中央ロータリークラブの皆様のご支援、ご協力のおかげと感謝しております。

ありがとうございました。