2014/12/3 水曜日

英語で体育・英語はなぜ必要か

カテゴリー: 28プロジェクト:世界,授業・学習・進学 — 漆 @ 15:11:35

先週、茂木健一郎さんが、大学生にいま何をすべきかという話をしているのを聞いていたのですが、

脳科学の世界では、人工知能の問題が大きく取り上げられていて、それは世界の安全に関わる大きなテーマになっているそうです。人工知能のIQは年々倍々で進化している。人工知能から見れば人間で頭がいいとか悪いとかいうIQの差などはないものと同じくらい。もし、その人工知能が制御不能になったら・・・

と、私にとってはSFの世界のような話でしたが、そうした最先端の情報は、すべて英語で入手するしかなく、

「日本語で得られる情報と英語で得られる情報は全然ちがう。英語はできて当たり前。できないと危険でさえある」ということを何度も強調されていました。

生徒達が出て行く社会はインターネットで世界がどんどん小さくなっていきます。コミュニケーションの手段として、情報収集の手段として、生きるための社会的スキルとして、英語は読み書きそろばんの時代です。学校もそうした生徒の未来を見つめ、対応していかなければならないと強く感じました。

そんな取り組みの一つとして、先日、実験的におこなった体育の授業を英語科の遠山から報告します。私も見ていましたが、体育は一斉に同じ動作をするので、英語の指示がどのくらい伝わったかが一目で分かります。聞き漏らすと動けないので全員が目を見開いて集中していました。英語で言われたことをすぐ行動に移す、その繰り返しで単語と文法が定着していくようすが目に見えて分かりました。

19日と21日は中学1年生対象の「英語で体育」の授業でした。
カナダ人の先生の全て英語の指示で、準備運動から、最後は倒立前転まで進みました。
1年生は can / 命令文を学習済みなので、ネイティブの先生の話は理解していたようです。
難しかったのは、背倒立、腕立て伏せなどの英語の説明を理解することでしたが、よいリスニングのお勉強になったようです。
英語がコミュニケーションの道具であることを体育を通して感じてもらい、日々の授業も頑張ってくれると嬉しいです。

     
     

見ていて、驚いたのは、体育科の教員が英語ですいすいコミュニケーションしていること。海外遠征が多かったからかもしれませんが、以前、姉妹校に行ったとき、理科の教員同士も同じようにコミュニケーションしていて驚いたことがあります。専門分野が同じだと、話が伝わりやすいのでしょう。英語の長文読解でテーマの内容を知っている文章に当たると推論しながら読めるから速いというのと同じなのでしょうね。英語と幅広い知識の両方がコミュニケーションには必要だということも再認識しました。

今夜は、教員達と一緒に新しいソーシャルビジネスを発表するカンファレンスに行ってきます。これから女性の活躍の場が広がる分野です。私たちは常に世界と未来にアンテナを立てて、子供達の将来に必要な情報と場を提供していきたいです。生徒にとって中高時代は人格形成期。品女で過ごす6年間はとても短く、二度と戻ってこない大切な時代ですから。