2014/12/4 木曜日

ネット時代の授業スタイル

カテゴリー: 28プロジェクト:世界,その他 — 漆 @ 13:18:58
先日、軽井沢のISAC(日本の高校のカリキュラムと国際バカロレアを両立している学校)を見学してきました。数学の先生と話しましたが、授業は反転授業でした。(事前にYouTubeで講義を見ておいて、教室ではディスカッション)各自の考えた問題をグループでブラッシュアップ、レポートは個人。講義と自学、グループ学習と自習を組み合わせて知識を増やし、考えを深めていくそうです。

社会科の授業では、世界地図が投影され、世界各国のスターバックスを事例に地域性や歴史、文化など総合的にディスカッションをしていました。

知識だけならネットで検索できる時代です。先生が自分の知識を板書して穴埋めするというような学習法が消えるのは思ったより近い将来なのではと感じました。

そして、プレゼンとディスカッションの必要性。インターネットで双方向に知恵を出し合う「集合知」の時代です。講義を聞く知識の定着が5%とすると、人に教えた知識の定着は85%とも言われます。学校での授業も生徒同士が話し合い、教え合うため、教員には問題を投げかける力と議論を活性化するファシリテーション能力がますます要求されるでしょう。

つながる先は世界。そこに必要なのが情報リテラシーと英語と共感力。

来年度から、順調にいけば,高等部は一人一台タブレットを持つことになります。この機会に、私たちも従来型の教授法にとらわれず、生徒の未来を見つめ、すべての授業でより効果的な学習スタイルを模索していきたいです。

そんな試みの一つ、英語の取り組みを担当の遠山からの報告します。

4年生がマーシャル諸島共和国アメリカンスクールの高校生とSkype ビデオ通話を行いました。
品女の卒業生が現地アメリカンスクールで日本語教師をしており、生徒達に同世代の日本人と交流を持つ機会を与えてあげたいということから実現しました。
現地の高校生は、自己紹介は日本語で、マーシャル諸島の文化については英語で紹介してもらい、品川女子の生徒は英語と日本語両方で交信しました。
マーシャル諸島という国はあまり日本では知られていませんが、日本の教育を受けていた世代もいて、大変親日家の国とのことです。

このご縁を大切に今後もSkype ビデオ通話や文通、メールなど交流をしていけたらと思います。

*ホストファミリー募集のお知らせ

1月よりニュージーランド姉妹校St. Dominic’s Collegeより留学生を受け入れます。
滞在期間が長いので、数週間、数ヶ月単位でも受け入れ可能であれば、その期間を記入してご提出いただけると助かります。

今日はこれから東京都の私学協会の理事会へ。私学はこうして常に交流し、よりよい教育環境を提供できるよう情報交換をしています。