これからの職業・茶道の授業(4回目)
一昨日の夜はソーシャルビジネスを立ち上げようとしている若者をサポートする発表会を、学年主任数人と一緒に見に行きました。
アメリカでは学生の就職人気トップランキング企業の中にティーチフォーアメリカなどNPOが複数入ってくるそうです。(今、この日本の団体の方々に総合学習のリーダーシップ講座でゲストティーチャーをお願いしています)
本校で講演をしてくださったムハマド・ユヌスさん(グラミン銀行という貧困解決のソーシャルビジネスでノーベル平和賞受賞)は、ユニクロ、ダノンなど日本を含む各国の企業と合弁事業をしています。
国ごとに税制など社会の仕組みの違いもありますが、世界を見渡すと、従来型の企業と社会起業の境目がだんだんなくなっていることを実感します。
インターネットの発達で、ネット販売やクラウドファンディングなど、個人が多くの人とつながり、周りを巻き込む力を発揮しやすくなってきたこともあり、生徒の将来には大人世代の経験を越えた未来が広がっています。デユーク大の研究によると、小学生の65%は今ない仕事に就くというデーターもあります。
私たち子供に関わる大人は、愛情と経験からつい、「リスクがあるからやめておきなさい」「そんなこと無理よ」と言ってしまいがちですが、むしろ、過去を見てあきらめない志を育てたいです。変化の速い時代においては、チャレンジして失敗することは成長の為の学びで、情報を閉ざしてその場に留まっていることがリスクなのです。
さて、そのようにいやがおうでも世界とつながってしまう未来社会に生きる子供達にとって、大切なことの一つが、自分は何ものかを知ること、アイデンティティーを確立しておくことです。多様性への共感も自分への共感から始まります。
自分の生まれ育った国の文化を知ることもその一つです。
今、1年生では小笠原流礼法の授業を行っていますが、これは、2年生の茶道の4回目の様子です。
今日はこれから、この地域の私学の校長先生方とのミーティングです。情報交換し、切磋琢磨してよりよい教育を目めざします。明日は生徒は期末テスト前の自宅学習日、PTAが山田太一さんを招いて講演をしていただいたあと、山田さんと早稲田の同級生だった理事長、そして私と鼎談の予定です。
*カンボジアの学校に文具を贈るS&Sのクラウドファンディング、目標を達成しました。ご協力ありがとうございました。以下に、報告が載りましたのでお知らせします。https://www.makuake.com/project/shinajo/communication/detail/42/?utm_source=a9&utm_medium=email