2014/12/2 火曜日

特別講座(作家・柚木麻子さん講演会)

カテゴリー: その他 — 漆 @ 20:26:51

今日は図書室の特別講座の紹介です。担当の岩崎からの報告です。
どういうご縁でお願いしたの?と、聞いたら、岩崎がサイン会で直接お願いしたそうです。

そんな突撃依頼にもかかわらず、お受けくださり感謝です。
私もご挨拶させていただきましたが、本当に気さくで魅力的な方でした。

本好きの生徒たちが集まりましたが、柚木さんに憧れて、将来、作家になる子が出るかもしれませんね。そのときは、後輩のためにお話に来てね。

作家の柚木麻子さんをお迎えして、講演会を開催しました。
柚木麻子さんは、2010年に『終点のあの子』(文藝春秋)でデビューされ、数多くの作品を出されています。
中でも『伊藤くんAtoE』(幻冬舎)や『本屋さんのダイアナ』(新潮社)は直木賞候補にもなり、今大変注目されている作家さんです。
柚木さんが描く主人公はほとんどが女性で、女子校が舞台であったり、女子校出身であったり、作品の舞台が京急線沿いであったり、品女の私たちにとってとても親しみやすい作品がたくさんあるのです。今回は大変お忙しい中、お時間を作ってご講演いただくことになりました。

当日の講演は、事前に生徒から集まったたくさんの質問に答えていただく形で進みました!
どんな質問が挙がったかというと……
「どうして本を作ろうと思ったのですか?」、「作家になったきっかけはなんですか?」といった職業に関する質問もあれば、
「おもしろいアイディアはいつ思いつくのですか?」、「物語を書くとき、何から書くのですか?」、「作品の中で一番気に入っている作品はなんですか?」という作品の作り方や作品に対する思いを伺った生徒もいました。
「趣味はなんですか?」、「どんなジャンルの本が好きですか?」という柚木さんご自身の生活スタイルに関連したものや
「中高生の間に学んでおいて役に立ったこと、学んでおきたかったことを教えてください」、「中高時代に一番頑張っていたことはなんですか?」という中高時代の質問まで。
集まった50もの質問にすべて丁寧に答えていただき、笑いの堪えない時間となりました。

「アイディアは呼吸するようにどんどん出てくる」という話に、誰もが驚きを隠せずにいました。
「作品は子どもみたい。どれが一番好きとかは決められない」とおっしゃると、気持ちがすごくわかるのかうんうんと頷きながら聞いていました。
「作家になりたいからといって誰とも話さずに過ごすよりも、たくさんの友だちと色んな経験をしたほうがいい」というアドバイスも、すごく共感できたようです。頷きながらメモを取っていました。

生徒の感想から抜粋します。
・普段では絶対に聞くことの出来ないお話を聞くことが出来て本当に有意義な時間を過ごすことが出来ました。書いている人の顔や人がらを知ることで、お気に入りだった本をもっと好きになれると思いました。
・『伊藤くんAtoE』にあんな裏話があるとは思いませんでした!他の話にもいろいろな裏話があって聞いていてとても楽しかったです。
・とても面白くて1時間半あきることがありませんでした。
・つねになにかを考えていて、物語を簡単につくれるというのがすごいと思いました。私も意識をしてみようと思いました!
・とにかく柚木さんのお話が面白かったです。笑いの止まらない1時間半でした。今回の講座で本のストーリーも話してくださったので、今度柚木さんの本をもっと読んでみようと思いました。

図書室では引き続き、柚木麻子さん特集のコーナーを作っています。