2010/3/20 土曜日

テレビ東京特別講座 ⑦

カテゴリー: 28プロジェクト:社会 — 漆 @ 10:29:21

いよいよ今日は放送日です。

今回のお話しをいただいたとき、「生徒が出演者としてでなく、裏方の制作者として参加させていただけるなら」ということでコラボが実現しました。(一部、番組制作の過程は紹介される予定ですが、出演者やスタジオ観客は他校の生徒さんです)

公共の電波に乗せて放送される番組ということで、生徒達は「学習」の枠を越え、実際の「仕事」としての体験をさせていただきました。

企画案の段階では、「私学の女子校」という自分達のいる世界の枠を越えて発想するのが難しそうな生徒達。しかし、「仕事」として考えたときは、さらに視野を広げ、同年代の多くの人達に喜んで見てもらえるような企画にしなくてはなりません。

「見る側」にいるときは考えることもなかったスポンサーの満足度や視聴率も「作る側」の責任です。

番組に出演する高校生の面接も生徒が行ないました。同世代を選考する責任の重さに「あの子のこれからに影響を与えちゃうと思うと選べない」と、涙ぐむ子もいました。

(このときも、テレビ局の方に「かわいそう、で決めてはだめだよ。見る側の人の立場に立たなくては」と厳しくアドバイスされていました)

この番組は「輝く女性」をテーマにし、広く「高校生世代」を対象にしたバラエティー番組です。

番宣CMにミニスカートの女の子が出てきたりすると、毎朝、玄関で「スカート折らない!」と、生徒に注意している私は、ハラハラしてしまいます。放送後、いろいろなご意見をいただくかもしれません。

しかし、それは覚悟の上です。実社会の「仕事」を体験した彼女たちが、その学びを、将来社会に還元してくれることにこそ価値があるからです。

生徒達は、一見華やかなテレビの世界の舞台裏に、地道な仕事の積み重ねがあることを知り、この4ヶ月真剣にこのプロジェクトに取り組んできました。

貴重な機会をいただき、長い時間をかけて生徒を指導してくださったテレビ東京のみなさんに心から感謝します。

1.jpg自分たちの考えたスタジオ・セットで記念撮影。大人と一緒に一つのものを創りあげた達成感にあふれた笑顔です。

最終チェックの日、感動して号泣している子もいました。4ヶ月本当に頑張りましたね。お疲れさま。

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