テレビ東京 特別講座 ②
テレビ東京特別講座の第2回目は、前回の宿題「企画書=エントリーシート」をもとにグループでディスカッションをしました。
この日もテレビ東京から多くの社員のみなさんにお越しくださり、教員と一緒に生徒の話し合いに入ってくださいました。(左の方はアナウンサー)
プレゼンをします。
生徒達にとっては初めての体験なので、まだ充分に考えきれません。でも、まずはやってみることから始まります。
テレビ番組を作る側の視線からのコメントをいただきました。
あれもこれもという提案には、
「何をメインに見せたいか?欲張りにならないよう、ジャンルを絞る」
シミュレーションができていないものには、
「テレビ映像になったときをイメージする。映像的にどうなのかを考える。見る人の立場で見た目にもおもしろいことが重要」
トークのおもしろい芸人さんにお願いする、などとあると、
「出演者任せはだめ。アドリブのようで、実は入念な打ち合わせをしている。笑わせようとしてスベったら帰れないというくらいの真剣さ。お任せしますでは仕事そのものを受けてもらえない。この出演者にどの部分で何をしてもらうかまで、自分たちで事前に考える」
企業コラボでは生徒は「ただのお客様」ではありません。実際に番組をつくって放送する「仕事」に関わらせていただくのです。したがって、コメントも厳しめです。
そして、まとめのアドバイスです。
「自分たちの見ているテレビのイメージがあって、その既成概念の枠から出ていない。学生という強みを活かす。
テレビにとって大切なのは画面の向こう側の方(視聴者)がどう感動するか。さらに、テレビを支えているものとしてスポンサーの存在がある。環境テーマだったらこの企業についてほしいということまで総合的に考えて企画する」
どういう仕事もそうですが、外から見るのと実際やってみるのとでは大きな開きがあります。
後で生徒が「笑って見ていたバラエティー番組の裏にこんな世界があったのかと思うと、つい真剣に見てしまうようになった」と言っていました。
将来これをきっかけにテレビ局に就職・・・する子は少ないでしょう。しかし、このコラボを通して生徒達は「仕事の尊さとやりがい」「相手の立場を考える思いやり」・・・どの仕事にも共通する大切なものを身につけていっています。
こういう貴重な機会を与えてくださったテレビ東京のみなさんに感謝しています。