教科イチ押し26 東京外国語大学
引率の瀬戸口からご紹介します。東京外国語大学在学中の卒業生が案内をしてくれたそうです。先輩の話は、より実感をもって聞けたことでしょう。
昨年までは行先に含まれていませんでしたが、生徒と話をしていると、興味のある子が少なくないようでしたので行先として追加しました。参加者は高等部のみです。12月、冬期休暇前ということで、学生は少なめでした。講義は終わりかけていたようです。実は品川女子学院の卒業生が、在学中です。彼女にお願いをして、一日キャンパス案内をしてもらいました。お昼前に集合して、まずは図書館へ。おびただしい数の書籍のうち、読めるものはほとんどありません。というのは、外国語の資料ばかりだからです。この大学には26の専攻語があります。アルファベットを使う言語はまだしも、アラビア語や韓国といった言語は、表記からすでに別世界なので、生徒も皆、とても珍しそうに眺めていました。インドの新聞を手にとって、英語を一生懸命翻訳している生徒がいました。そのあとは学食へ。学生が来て混雑する前に行きました。バイキング形式で、自分が皿に載せた重さの分を、後で払うことになっています。「わー、バイキングだー」と、とても嬉しそうでした。決して食べ放題ではないからね、と、あらかじめ言っておいたのですが、皿の上は山盛り(あるいは2皿)でした。この日の中で一番嬉しそうな表情をみせてくれました。本人たちにとってはいわゆるメイン・イベントだったようです。高校生の食欲に、大学生は少なからず驚いていました。 空腹を満たした後は、大学生との懇談会です。専攻語や学年のまったく異なる十数人の大学生に依頼して、大学生活や進路について話をしてもらいました。3、4人ずつに分かれて、それぞれの輪で話が盛り上がっていました。最初は照れて、なかなか話せないようでしたが、徐々にうちとけてたくさんの質問が飛び交っていました。「留学はできますか」「卒業後、どういう進路がありますか」「大学の勉強は大変ですか」「ロシア語ってどんな言語ですか」「どうして中国語を専攻語に選んだのですか」「受験勉強大変でしたか」などなど。ちょうど高校生と大学生の人数比が1:1でしたので、深く話を聞くことができたようでした。今回参加したのは、高校1,2年生でしたが、本気で進路について考えている生徒もいれば、まだ何もつかめない、という状況の生徒もいます。そういった、様々な状況のなかで、少しでも進路を考えるきっかけになればいいと思いました。