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2009/1/21 水曜日

下村裕子先生のお悔やみ

カテゴリー: お知らせ,その他,卒業生 — 漆 @ 15:51:08

下村先生のお悔やみに参りました。

遺影は、なつかしいボブカットにブラウンのサングラス、赤とピンクのストライプのジャケット姿でした。祭壇の花にも白をベースに先生のお好きだった赤やピンクが混じって、お悔やみとは思えないほど華やかでした。

なんだかこちらを見てほほえんでいらっしゃるような気がして、色々なことを思い出してしまい、じっと見続けることができませんでした。

卒業生からのお花が祭壇に飾られていました。98年卒、先日28歳のホームカミングデーに訪れた子達です。下村先生が最後に学年主任を務められ、初めてロンドン修学旅行へ行った学年です。

先生は国語がご専門で本もまとめられたりしていましたが、このとき「英語も勉強しているのよ」とおっしゃっていました。定年後はカナダに貸別荘を借り、しばらく滞在もされていたそうです。

お別れに卒業生からの手紙が読まれました。

｢入学して始めて先生が私の名前を読まれたとき、○○を△△とまちがって呼ばれたのを覚えていらっしゃいますか？その後6年間、私はそれがニックネームになりました。最初は戸惑いましたが、みんなが愛情を込めて呼んでくれているのが感じられて・・・先生は品川女子学院での私の名付け親です。・・・」から始まる心のこもった手紙でした。

下村先生は明るく、厳しく、そしておちゃめな方でした。当時、本校は学校改革に着手し、様々なことが大きく変わっていく日々でした。今思えば、ご自分をそこに合わせるだけでも大変だったでしょうに、部署や学年のリーダーとして回りをまとめていらしたのは、そのお人柄の故だったと感じます。

妹さんから、「あなたの話はよくしていましたよ」と言われ、先生の遺影が私に何かを伝えようとしてくださっているように感じられて、色々と考えさせられました。先生にとって私はいつまでも小さな子供のままで、ずっと心配してくださっていたのでしょう。

下村先生は私の母とほぼ同い年です。母は先生より20年早く逝きましたが、今頃あちらで合流し、二人で学校の話や私たち教員や卒業生の噂話をしているかもしれません。

ご参列くださった旧職員、卒業生のみなさん、ありがとうございました。