2008/8/29 金曜日

芸術鑑賞「ミス サイゴン」

カテゴリー: 行事 — 漆 @ 14:55:21

今日は高等部の4年生と5年生が模擬試験を受けています。

朝、大雨で一部の通学地域に警報が出ており、念のため全学年に緊急時のメール配信をしました。登校予定のない生徒、保護者の皆さまを驚かせてしまったかもしれませんが、模試以外にもクラブや文化祭準備などで登校する生徒が多い時期なので、ご了承ください。(なお、メール配信は補助手段ですので、休校の規定は生徒手帳をご覧ください。)

さて、一学期シリーズ、今日は「芸術鑑賞」です。音楽科が掲載可のプレス用写真をいただいたのでそれと一緒にご紹介します。

今年は、帝国劇場で「ミス・サイゴン」を鑑賞しました。

geijyutu1.jpg

本校の芸術鑑賞は、「一流のものを一流の劇場で見る」を心がけているのですが、そのため、人気公演で貸し切りにできないことが多く、一般客の方々にご迷惑をかけないようヒヤヒヤします。
(私が逆の立場だったら、演劇を見に出かけてロビーが制服姿の生徒で埋め尽くされていたらびっくりしますから)

入り口ではそれとなく服装をチェック(短いスカートの子には指で合図。もう!)、
始まる前は、座席がザワザワして「ああ、きっとお客さんも出演者もどうなることかと思っているはず・・・」とまわりの生徒をにらみます。他の教員も同じ思いなのでしょう、眉間にシワがよっています。

そして開演。

そう、ここからがうちの生徒のいいところです。(親ばかだったらごめんなさい)
音楽開始と同時に一斉にシーンとします。そして、ウケるところはウケ、泣くところは泣き、拍手するところは拍手する。情緒が豊かで感情表現が素直なんです。

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生徒達は戦争に運命を翻弄される人々の人生に涙し、最後はスタンディングオベーションでした。鳴り止まない拍手にこたえて役者さん達も何度も出てきてくれました。

終了後、東宝の方に「まわりのお客さまから苦情はありませんでしたか?」と伺うと、「大丈夫ですよ。生徒さんが鑑賞慣れしているので役者さんもやりやすかったと言っていました」とおっしゃいます。

(う~ん、本当に大丈夫だろうか・・・やっぱり心配。でも、新橋演舞場でも同じこと言われたし、新国立劇場の時は、パンフレットに感想を載せる際、「あの、黄色の制服の学校の子が元気がよくていいんじゃない?」と演出家にご指名もいただいたから・・・と、自慢してどうする。お客様、ご迷惑おかけして申し訳ありませんでした。)

さて、一般公演で嬉しいこともありました。

卒業生にばったり!
在学中の演劇鑑賞がきっかけでその後も演劇好きになる子もいます。(まれに、役者や研究者になる子も。)

geijyutu-2.jpg帰り際、
「先生、結局、この舞台の主役はエンジニア役の人なんでしょうか?」「う~ん、なるほど。人によって主演は違うのね。」

生徒一人ひとり、それぞれに色々な思いがあったことと思います。感受性豊かな中高時代に一流の演劇に接することが、その後の人生をより豊かにするきっかけになればうれしいです。

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