東京大学出張授業
理科の特別講座のご紹介です。今回は、東京大学の先生と大学院生のみなさんにお越しいただき、ロボット作成を通して物理を学びました。東大の生産技術研究所には数年前も、CTスキャンの仕組みを学ぶ授業をしていただきました。(それがきっかけで理系に進んだ子も。)毎年、希望者が見学にも行っています。
中高の勉強が大学の学問にどう繋がっていて、その先の社会にどう繋がっていくのか、こうした機会を通して生徒に未来を見せていきたいです。
以下、理科主任の石井からの報告です。
6月24日(火)と6月26日(木)の放課後に2回に分けて「ロボットを作るために力学を知ろう!」という題で、東京大学生産技術研究所 鈴木高宏准教授による特別授業が開かれました。
本授業は「理科離れ」という課題解決に向け、東京大学生産技術研究所が独立行政法人科学技術振興機構(Japan Science and Technology Agency)より「先端研究者による青少年の科学技術リテラシー向上」プロジェクトを受託し、その研究授業として実施されるものです。 というと、堅苦しいですが、簡単にいうと、最先端の技術を研究している方が、生徒達に理科の楽しさやおもしろさを直接伝えようという取り組みです。
授業内容は、1回目に自動車型のロボット(ギアボックスに車輪をつけたもの)を製作し、
2回目にそのロボットを走らせてみて、その速さやパワーを測定しました。また、2回目には、東京大学生産技術研究所の大島まり教授も来校され、授業に参加いただきました。
本授業には、3,4年各11名、5年4名の合計26名の生徒が参加しました。また、同研究室の大学院生達が3~4人の生徒達に一人の割合でアシスタントとして指導に参加したため、ロボット製作などではとてもきめ細やかなアドバイスをもらうことができ、全員立派な自動車型ロボットを製作することができました。
また、普段は話をすることができない東大大学院生との会話もはずんだようで、生徒達にとっても楽しい授業になりました。
授業の終了後に講師の先生方に伺ったところ、他の高校での実施と比較して、とても熱心に生徒が参加したことと、作業が丁寧で正確であったとお褒めのお言葉をいただくことができました(丁寧に作らないと、ロボットはまっすぐに走ってくれないそうです)。
鈴木先生と大学院生達から「授業者としても、とても楽しく授業できました」とのお言葉も頂戴し、また、参加した生徒達からも「楽しかった!!」という感想を聞いて、私自身も品女の教員であることの幸せと誇りを感じることができました。(石井)
大島教授と。サイエンスゼロというNHKの番組でご存じの方もいるのでは?「ガリレオ」というドラマで出てくる物理の式も書いていらしたそうです。(あの式、本物だったんですね。「トリックがどうしても式と結びつかないことがあって苦労した」とのこと。)
実は、私たち高校の同級生。生徒に言ったら「校長先生すごいんですね」ですって。どういうこと?(思い起こせば私は大島さんと違って物理が大の苦手、自慢じゃありませんが定期テストで15点をとったことも。つらかった~。ま、人生色々です。←ちなみに、この歌の歌手は品女卒業生)
生徒の皆さん、今日からの定期テスト、頑張ってね!