職員研修
今日は答案返却日、教室の横を通ると、ため息と歓声の入り混じったような声が・・・まさに悲喜こもごも。中高時代を思い出します。
さて、昨日の自宅学習日、教員向け「デジタルカメラ基礎講座」が行われていました。私は機械操作が大の苦手。デジカメも校長日記のために初めて買ったくらい。もうちょっとましな写真が撮れないものかと思っていたところ、広報部がこの研修を企画してくれたので参加しました。
30人近い教員が参加しました。学校の教員は、行事その他で生徒の写真を撮る機会が多いんです。(保護者向けブログもありますし。)
講師は、写真家の山田愼二さんと編集者の丸山純さん、お二人は「デジカメK太倶楽部」というカメラ教室を出前するプロジェクトをなさっていて、学校や地域の教室、パキスタンの小学校、アフリカへの修学旅行などでもワークショップを開催しています。
日経ビジネスオンラインの取材で、山田さんが撮影してくださったのがご縁です。(うちの教員ってちょっとしたチャンスを逃さないんです。前も、取材できた記者に翌週の授業にゲストで来てほしいと頼んでる人がいました。)
では、ご紹介です。カメラはキヤノンのご協力で「Canon EOS Kiss X2」を全員に貸し出していただきました。(というわけで、今日の写真は一眼レフ初使用です)
まずはレクチャー。ボタンの名前を聞いているだけで頭が痛くなってきました。(すぐに忘れていちいち隣に確認。今日の席はくじ引き、隣は運の悪い人です。)
ピントを合わせて撮る実習。動くプーさんに向け、みんな厳しい目でシャッターを切ります。
午後の部はカフェテリアにうつり、その場で露出や感度を変えて撮った写真をプロジェクターで映し違いを確認します。
実習。お弁当をモデルにして撮影。先生が2種類撮ってみせるとその違いに「おお~」「美味しそう!」と歓声が。広角と望遠で形が違って見えるんですね。私は鳥肉にピントを合わせてみました。(色も変えられるらしいがそこまではまだ。)
「撮影するまで食べてはいけませんよ」と言われ、「我慢大会だ~」と、みな空腹に耐えました。
いよいよ個人で実習。みんな被写体を求めて外に出て行きます。
私のモデルは猫。
う~ん、なんてかわいいの~。こんなに近くで撮れるのはうちの猫だからなんですね。ペットショップでガラス越しに撮ってきた「猫好き」から「ずる~い!家が近いからって、掟破り」と怒られました。
講師の山田さんがおっしゃいました。「カメラを持つことで見る目が変わり、世界が変わる。周りにあるもの、花の色や空の色、構図、これまで目に入ってこなかった物が見えてくる」
自分で体験してみて、その感覚は、茶道や華道に似ているなと感じました。小さな花をフレームの中にとらえることで季節を意識し、構図を考えることで被写体と背景が互いを活かし合う空間を意識する・・・。
ふと、茶道の家元がおっしゃった言葉を思い出しました。「月がきれいと誰かが教えてあげないと子供はそれに気づかない。リゾートに行かなくても美しい物を見る目を持てば、日常生活の中で一瞬にやすらいだ気持ちになれる」
生徒達にも是非この体験をさせてあげたいなぁと思いました。名刺交換してなにやらお願いしている教員がいましたから、きっと、次は生徒向けの特別講座が実現することでしょう。
「一眼レフ、いいなぁ。買っちゃおうかなぁ。」とつぶやいている人が何人かいました。担任ブログの写真がいきなりきれいになる人がいるかも。校長日記は小さなデジカメで撮ってるんですが、私が校内で大きなカメラ首からぶら下げて歩いてたら・・・?わたし、引率も多いから習いに行こうかなぁ。